海デビュー2005年08月09日

福井、松原海水浴場。

十何年ぶりに日本の海へ行った。前回泳いだのは地中海だった。('^')なぜ海に行ったかというと、娘が海に行ったこともないのに「海の水は辛いな〜。」と言い出したから。保育園で聞いてきたのか?「海に行ったことあるの?」と聞くと「あるの。」と答える。これは連れて行かねば!と混んでる土日を避けて行った。

うちからだと、若狭が近いので、小浜辺りの海水浴場へ行くことにする。しかし、何処がいいかわからない。だが、今は便利なことに、何でもネットで検索できる。早速福井の海水浴場を検索して、プリントアウト。着いてから決めようと出かけた。車中、「どこがええか、プリント見て決めといて。」と妻に言うと、「え?もらってないよ。」「え?渡したやん。」。プリントは哀れ留守番となりました。

そうは言え、海に行きゃ海水浴場はあるだろうとそのまま走り続け、2時間半ほどで海が見えてきた。「ほら、あれが海やで、大きいなあ〜。」と娘に説明するが、娘爆睡。時間もないので、「松原海水浴場」に決める。昔行ったことあるような名前だが、彦根の方だったかな。

「キャンプ場」と書いてある看板に沿って道を進むが、本当に行けるのか?と言う路地をクネクネ進む。バックで戻るのは辛いな〜と思っていると、目の前に海岸の堤防が見えた。2軒、駐車場に誘導する兄ちゃんがいる。この2軒、一つはプレハブで、もう一つは大きく、綺麗な建物。迷わず綺麗なほうへ入る。さて、いよいよ子供達の海デビュー。

海の家2005年08月09日

Modern Cafe Club
きれいな海の家、今年出来たばかりだそうで、芝生にテラス、そして巨大なスピーカーが置かれている。国道からここへ来る、あの路地とはうって変わってリゾート気分満点。

前日に処分セールで買った浮き輪をふくらますが、娘は気に入らない様子で、「私こっちがいいの。」と売り物の浮き輪に入る始末。お店のおばちゃんにも、何とか言い含めてもらい、いざ海へ!でも、買ってきた浮き輪は「いらんの!」とつけてくれなかった。

私が初めて海に連れていってもらったときは、怖がって海には入らなかったそうだ。はたして、娘はどうかな?なんて思っている間もなく、「わーい」と言いながらどんどん入っていく。今までプールだったので、だんだん深くなって、自分の背丈より深くなるなんて考えもしなかったのだろう、アッという間に顎がつかるくらいまで進んでいった。あわてて後を追いかけ、抱き上げる。焦った、本当に怖い物知らずなやつ。水遊びは大好きなので、嬉しくてしょうがない様子。延々と続く砂浜沿いを、なにやら歌いながらジャブジャブと歩いていった。

さて、今回課題の海の水は辛い。と言うことを教えなければ、と思い出し、「水、舐めてみ?」と言ってみる。普段、風呂の湯船の湯などを口に入れ、その度に怒られているので、最初は怒られるのかと思い、口にしなかったが、こっちが舐めてみせると、自分の指を舐めてみた。すると、今までの水の味とは全然違う海の水。一瞬、思いとは違った味への驚きと、新たな発見の喜びが入り交じった顔をしたかと思うと、いきなり口を浸けて飲みだした!(°◯°;)さすがにこっちが面食らい、「飲んだらあかんの!」とまた抱き上げる始末。飲むには辛すぎ、すぐに吐いたが、嬉しそうに舌を出して海面を舐めたり、体に着いた水を舐めたりして「海の水は辛いなあ。」と楽しんでいた。

途中から浮き輪も着けるようになり、終始ご機嫌。息子も裸にして浸けてやると、キャッキャと喜んでいた。岐阜から来た10歳のお姉ちゃんと友達になり、遊んでもらう。その間、ちょっと浜辺で休息。雲一つない晴天の日差しが、ジリジリ体に刺さる。焼けるだろうな、と日焼け止めを追加。それでも肩とかが痛い。となりに孫を連れてきたビキニ!のおばあさんが娘を見て、「いや、あの子水飲んでるで。あっ、吐いたわ。やっぱり辛いしなあ。」と実況中継してくれる。しかし、あれだけ喜んで舐めていたのに、最後には「海の水はきたないなあ。」なんて言ってた。なぜだ?砂遊びもするかなと思っていたけど、砂の粒が大きかったのと、砂が熱すぎてそれどころじゃなかったみたい。

3時過ぎ、あまりの楽しさに帰らないと言うかと思ってたが、眠たくなったのか、あっさり帰ると言ってくれた。そして、海の家のテラスでかき氷を食べた。これも初めてで、保育園でかき氷の歌を唄っていたので、食べさせてやろうと言ってたもの。ソフトクリームがいいと言い張っていたが、無いのでイチゴ練乳がけに。それでもご満悦。

さて、その海の家、なにやら建物の中は工事中。テラスに面した、ガラス張りの部屋には、何チャンネルあるの?って言う巨大ミキサーが。そして、その奥の扉を入ると、なんと、グランドピアノ、ドラムセット、そしておびただしい数の照明機材が並んだ立派なステージがあった!幅は袖も含めて10mくらいあるだろうか、客席の奥行きは15mほど。驚いて見ていると、お店のオーナーのおっちゃんが来た。「すごいですね。」「キャパ1000人くらいは入るよ。」なんて言ってる。確かに、つめつめなら入るかも。話を聞くと、去年まで岐阜でModern Cafe Clubと言うライブハウスをやっていて、こっちに移ったそうだ。出演はプロばかりで、桑田佳祐がファンクラブ限定のシークレットライブをやったり、忌野清志郎がライブやったりしてたそうだ。なぜ移ったかは聞いてないけど、たしかに照明なんか素人用じゃないくらいの設備だった。

しかし、こんな田舎で大丈夫なんだろうか?実際、ここへ来るまでは、数十メートルだが、車一台通れるかという道をクネクネ来たくらいだし。騒音の問題なんかもねえ。そこら辺を聞いてみると、騒音問題は岐阜でもあったけど、それ以上に問題になってたのは、来る若者のモラルの問題だったそうだ。外で騒ぐ、ゴミを散らかすなどの方が問題で、実際この浜でもゴミで汚れたり、喧嘩などのトラブルを地元の人も心配しているらしい。このライブハウスの周りはキャンプ場や民宿だけで、静かなところ。活性化という点では、いいけど、それに伴うリスクも大きい。でも、アーティスト側から、ゴミを持って帰って、きれいな海を守ろうなんて、毎度働きかけるといいんじゃないかな?もちろん、一緒にゴミを拾うとか。

偶然見つけたライブハウス、来年行くのが楽しみだ。心配される問題もなく、上手く地元とやっていってるといいなあ。そうそう、ここでもうちの子達は人気で、特に4ヶ月の息子は誰にでも愛想よく「笑ってくれるの、かわいい、かわいい。」といろんな人に相手してもらっていた。プププ。