月 ― 2005年09月21日
9月18日 今日は区民運動会だった。町内対抗の運動会だが、うちの町内はガレージと老人ばかりになって久しい。よって、私などでも若者と呼ばれ、1ヶ月ほど前から出場を頼まれる。私は小学校時代、学年で1、2を争う俊足で、学校代表でリレーに出たこともあった。残念ながら、ピークはその時に過ぎてしまったが、運動会となれば、ちょこっと血が騒ぐ。だが、一昨年、リレーで思いっきり走って、そのあと膝が、ガクガクになったので、それ以来かなりセーブして走るようにはなった。鍛えようとは思うんだけどね。
そして、今年も運動するか!って行ったのだが、去年マンションに越してきた、福井の若者兄弟の活躍で、出番は来なかった・・・ああ、秋だなあ。
その代わり、娘を連れだし、幼児競争、親子三代リレーに出場した。幼児競争は、向こうにいるパンダとトラのぬいぐるみめがけて、みんなで走る。親子三代リレーは、文字通り、孫→祖父母→子とバトンを渡していくリレー。2歳の娘に、はたしてバトンが渡せるか?いや、手を離すと、どこへ走っていくかわからないのに、ちゃんとコースを走れるのか?
スタート地点で、今にも走り出す体を押さえながら、「これをバアバに渡すんやで。」と言い聞かす。「ヨーイ・ドン」スターターの音と共に、娘はピョンコピョンコ飛び跳ねるように走っていった。かなり大回りだが、ちゃんとバアバの所へバトンタッチ。そして、私が受け取るのだが、その間娘はほったらかし。ちょっと心配したが、ピョンコピョンコとおばあちゃんのあとをついてきた。
そんなこんなで、バトンをもらったときはビリ。ストレス解消にと、思いっきり走ったら、ゴール直前、あきらめた人を一人抜けた。フフフ、あきらめたにせよ、抜くのは気持ちいい。来年は、鍛えてリレーに挑戦だ。
夜、打ち上げの中華料理屋に行くときに、ふと空を見ると、きれいな満月。そうだ、今日は十五夜、中秋の名月だ。月を見せなくちゃ。
札幌Night ― 2005年09月22日
9月24日に行われる、QVGのjazzさん主催の"We Will Rock Us"(WWRU)に参加のため、11年ぶりに札幌へ。札幌は、昔仕事やプライベートで結構行ったので、なんだか懐かしい。久しぶりに友人夫婦に会えるのも楽しみだ。WWRUは、京都BBAでの「クイーンな宴会」に感銘を受けたjazzさんが、札幌でも実現したいと言うことで、京都&名古屋の有志がお手伝い、早い話が宴会に行ったわけである。みんなで盛り上げよう!と言うわりには、現地集合現地解散なので、行く日も帰る時間も泊まるホテルもてんでバラバラ。大人だ・・・。私はMFCオーナーと一緒に行った。
到着した飛行機から出るとひんやりした空気。ああ、北海道だ。JRで札幌まで移動。あいにくの雨。駅前通りをホテルまで歩くが、雨では、いまいち札幌へ来たという実感が薄い。しかし、10年ぶりに会う友人の顔を見て、やっと札幌に来た実感がわいてきた。そして、大人らしく彼の行きつけの小料理屋で一杯。今は電話やメールがあるので、特に積もった話もなく、近況について話す。塩ウニ、イクラ、ズワイガニのヒラメ巻、サンマ、馬の腸の煮込み、北寄貝、雑炊etc.ああ、北海道だ。日本酒も進む。
二軒目は、新宿ゴールデン街にあるようなバー。彼の好きそうな所だ。普段はロックをかけるが、今日はjazzだった。人も多かったので、そこそこで出る。三軒目は、やはり彼の好みの、東南アジア風バー。そしてごきげんさんでホテルに戻って眠りについた。
その時は、次の日に起こる出来事など、想像もつかなかったのだった。(最近流行の、妙な引っ張り)
キノコのコ〜のコ元気の子 ― 2005年09月23日
モエレ沼公園で出会ったキノコたち。名はまだ無い。
これを食べたあとの悲劇は、さすがに想像できたので、事なきを得ずだった。
萌えれ〜 ― 2005年09月23日
(前回までのあらすじ)京都からはるばるクイーン祭の楽しさを布教するために札幌へ来たMFCオーナーと忍者。旧友との再会で、北の幸に舌鼓し、杯も進み、すすきのの誘惑も振り切って、ご機嫌に床に着いたのだった。
そして翌朝、気持ちワル〜。酒残りすぎ。朝食バイキングに張り切るが、完食できず。ごめんね。今日は夜から、サッポロ・ビール園で前夜祭。昼間は、友人がサッポロを案内してくれる予定。昼過ぎにホテルに迎えに来てもらうことにするが、なかなかしんどさが取れない。すかさずjazzさんに、明日の「飲み放題コース」を「健康コース」に変更のメール。だって、今夜も飲み放題が待っている。昔の海外出張を、思い出すなあ。
午前中降っていた雨もやみ、晴れ間も見えてきた。友人家族の車に乗り、そば屋へ。プリンス・ホテルの近くで、喉ごしがよく、旨い!こういうそば屋は、関西には無いなあ。札幌は、オーナーも今年6月に来たところなので、ちょっと変わったところへ行こうと、郊外まで車を飛ばす。街外れまで来ると、さすが北海道。地平線こそ見えないが、交差する道もずっと延びて消えていく。突然、小高い富士山のような山が見えてきた。そこが目的地の「モエレ沼公園」。
モエレ沼公園は、かのイサム・ノグチ(知らん・・・なぜに姓名逆?)設計の、大地を贅沢に使った公園。アトラクション的な物は「海の噴水」だけ。それ以外は、山と芝生の広場。空はすっかり晴れ、日差しが暑い。しかし、秋を感じさせる風が、とても気持ちいい。一面に広がる芝生や山を、ぶらぶら散策、それだけだが、都会には無いその広大さが癒してくれる。朝から弁当持ちで一日過ごしたいなあ。芝生にいろいろなキノコを見つけ、狂喜して写真に撮った。
ぽかぽか陽気の中、登った山の頂上であんな目に遭おうとは、この時は知る由もなかったのだった。(再度引っ張る)
プレイマウンテン ― 2005年09月23日
ピラミッドを思わせる石段の山肌を登ると、思いも寄らない物が待っていた。それは、おびただしい羽蟻の群。頂上から周りの風景を眺めたいが、蟻がまとわりついてきて、それどころじゃない。数メートル降りると、全くいなくなる。なぜ頂上に羽蟻の大群がいるのか?何か、頂上に秘密でもあるのか?それは設計者イサム・ノグチのみが知ることであった。
モエレ山を望む ― 2005年09月23日
もう一つの高い山、モエレ山にも登る。このモエレ沼公園、途中にゴミ箱がない。この広い敷地内、弁当持参で来る家族連れも多いと思うが、やはりゴミ箱はない。だが、ゴミもない。この辺は、自然に対する道産子のモラルの高さの現れであろうか。それとも、いっせいに掃除をしたあとか?気持ちがいい。イサム・ノグチの作った山をケン・ノグチがゴミ拾い。なんて事を考えながら登る。
五合目まで来たところで頂上を望むと、降りてくる人たちが踊っている。阿波踊り?いや、羽蟻を手で払っているのだ。数百メートル離れたこちらの山頂にも、やはり羽蟻がいた!なぜ??頂上に何がある??理由は、イサム・ノグチのみ・・・・。
他にもガラスのピラミッドとかあったけど、自然が一番。札幌に来る人は、一日、のんびり時間をとって過ごして欲しいところだ。まあ、他にもたくさん自然はあるだろうけど、お手軽です。ただ一つ、虫が少なかったのがちょっと気になる。
夕方ホテルに送ってもらい、サッポロ・ビール園へ。
男は黙ってサッポロビール園 ― 2005年09月23日
いつまでかかって、23日のこと書いているんだろう。ここからは飛ばし気味に。
7時30分、タクシーでサッポロ・ビール園へ。タクシーの運ちゃん曰く、「ビール園は、やっぱりサッポロが一番っしょ。」聞けば、キリンやアサヒもあるらしい。札幌へは、過去結構な回数来ているが、いつもジモピーばかりと行動してたので、ビール園に来るのは初めて。ましてや、他の会社のビール園もあるとは、思いもしなかった。ビール園の前は、タクシーが長蛇の列。入り口は、恐ろしい数の人であふれていた。無事会えるのだろうか?と思う間もなくはじめちゃんがいた。はかせさんとれいくさんも一緒だった。初めましてと挨拶をするが、以前大阪で会ってますよと言われて、そうだったかな〜、そんな気もするな〜と、遠い記憶をたどるのだった。
昼間とは打って変わって、雲行きが怪しい。雨もパラついてきた。そこへ、jazzさんとJunさんが到着。体育館のように広い別棟へ行くと、煙、煙。み〜んなラム焼いてる。我々も早速席に着き、食べ放題・飲み放題コースを。前にはドロたん、ひろさんがいたが、話もそこそこにラム食べる。最後には、よその皿の肉までもらって食べた。
そこから、会場のらぐたいむへ移動。ちょうどjazzのステージをやっていた。そのヴォーカルのお姉ちゃんが残って、はかせさんのギターで歌謡曲を歌い始めた。「懐かし〜」などと、かなり古い曲を歌う、歌う。若く見えるが、結構歳いってるのかな?とオーナーと話す。はかせさんも、次から次へと、どんどん弾きまくる。Junさんは、完全に酔っぱらって、合わせてるのか合わせてないのか、何とも言えないシンバルを叩く。そうこうしているうちに1時を過ぎたので、解散。はじめちゃん、はかせさん、れいくさん、オーナーと、ラーメン食べようと徘徊。2時過ぎにホテル着。明日は、いよいよ本番だ。
本番当日 ― 2005年09月24日
せっかく札幌に来たからと、オーナーを誘い散歩に出かける。ホテルからすぐの旧道庁を見学して、植物園へ。時間があれば、中に入って確認したいこともあったが、今回は断念。そのまま北大へ。広いキャンパスには、小川が流れ、近所の主婦たちがお弁当ランチをしている。うちの大学のキャンパスは、とても狭かったので、いかにも大学!って感じのここは、とてもうらやましい。ポプラ並木まで行き着けず、ホテルへ帰る。ホテルでは、マッキュさんが待っていてくれた。なんでも、このグランドホテルは、クイーンのメンバーが泊まったホテルで、当時出待ちをした懐かしいホテルだそうだ。ちなみに、我々は最初はパークホテルに泊まる予定だったが、出発前日に、オーバーブッキングとのことで、こちらのホテルに変更した。そのパークホテルは、フレディが泊まっていたホテルだそうだ。
札幌美女たちと、軽くランチして会場へ。今回は、ギターを貸していただくことにしていたが、レッド・スペシャルまで置いてある。みんな持っているんだな〜。リハもそこそこに、徐々に人が集まってくる。さあ、本番だ。
WWRU at札幌 ― 2005年09月24日
連日の飲み過ぎでも、「飲み放題」となると卑しくなる自分が見えていたので、「健康コース」に変えてもらっていたが、セットリストを見ると、ほとんど前半で出番が終わる。飲み放題にしとけばよかったか・・・。
"WWRY(fast)"で、いよいよWWRU開演。ムライアンさんのレッド・スペシャルにjazzさんが歌う。場所は変わってもノリは同じ、WWRY! 言ってる間に、次は出番。"Death on two legs"。ギターはムライアンさん持参のブラッキーをお借りする。イントロを軽くJunさんと打ち合わせてスタート。それっぽく聞こえただろうか?続いて"Good-old fashioned lover boy"では、ピアノがドロたんに替わる。前日から上手く弾けるか心配してたけど、全然問題なし。MFCでおなじみのマッキュさんやアデリー・ペンギンさんもとっても上手かった。こうやって、みんなで演奏する楽しさを知ってもらえるとうれしいな。
"愛という名の欲望"の次は、またまた出番。"A kind of magic"。これが、演奏中に突然ディレイの電源が落ち、音が出なくなる。何度も踏み直すと、点いたり消えたり。アダプターの断線か?とりあえず曲中にディレイを外して復帰。何やってんだ?って思ったでしょうね、見てる方は。でも、そっちに気が行って、最後のソロはボロボロ。おまけに、何を考えたのか、ヴォーカルをとっていたMFCオーナーがマイクを私の股間に持ってくる。何だ〜?と思っていると、いきなりしゃがんで、マイクスタンドを足の間に入れようとした。ゲゲ!股間を直撃される!!と殺気を感じた私は、とても演奏どころではなく、その瞬間ギター止まってしまった。幸い思いとどまったようだが、私の方はリカバリーはならず。ゴメンね見てた人。後で聞くと、やはりそうしようと思ったらしい。クソ、絶対仕返ししてやる。
舞台横のカウンターで、心配そうな顔をしていたjazzさんも、この頃になると、表情にもゆとりが出てきた。
WWRU at札幌2 ― 2005年09月24日
道Q生のヴォーカルで、ひときわ目を引いたのが、けんいちさん。英語のMCでまくしたてて、そのまま"ボーン・トゥ・ラブ・ユー"へ。はじめちゃんを喰おうかという勢いの熱唱でした。端っこで、ここだけ一生懸命ビデオを撮ってるお姉さんがいたので、特等席と替わってあげようかと近寄ると、シッシと手で追い払われた。
本編も大詰めを迎え、大盛り上がり。緊張をほぐすために酒を飲み過ぎて、上手く演奏できないと言うわりに、上手かったはかせさんも、このあたりになると、いろんなネタ出したりちょっと怪しくなってきた。でも、はかせさん、バンドではベースだって言うから嫌になる。はじめちゃんが激しくアピールの中、Junさんから巻が入り"Tie Your Mother Down"へ。イントロのリフを弾き出すと、我に返ったはじめちゃんも激しく絡む。もう一本のギターはs@moさん。この人達の横では、ソロのスライド部分を、乾電池で演った小ネタなど、誰も気づくはずもなかった。
何度か、大量のスモークで演奏者が見えないと言う、ジュリー状態になりながら、ラスト3曲へ。ここまで来れば、京都も札幌も一緒。大合唱で幕でした。それにしても、MFCピアノ隊のマッキュさん、アデリーさん、ドロたん、みんながんばったなあ。とても初めてのセッションとは思えませんでした。
しばし休憩の後、アフター・セッション。最初は、本編でも活躍のギターシゲさん率いる、チープ・トリックのコピバン、チェック・トリップのミニライブ。観客はほぼ総立ちの大盛り上がり。曲が終わるごとに、あれやれ、これやれと曲名を勝手に叫ぶ。「今の曲は全部できる!」なんて大見得を切るが、酔っぱらいには通用しない。「アンコールもやらない!」って言ったけど、声がかかると、みんなで相談してやっちゃった。
その後も、飛び入り飛び入りで、パープル、ツェッペリン、ビートルズetc.ここら辺は年齢の壁のため、今だ範疇ではないが、今後必修課題だと深く反省。午前1時過ぎ、ついに全編が終了した。
あちこちで、名残惜しむ声。また来ます、また会いましょうね、ありがとう、ありがとうという声があちこちで聞こえる。みんな今日この場にいたこと、一緒に楽しみを分かち合ったことを喜んでいる。でもそれは、音楽の力だけではなく、jazzさん始め、準備をしてくれた人たち、毎回小物を用意して、雰囲気を盛り上げてくれるJunGreenさんなどの努力がなければ、これほどの成功には至らなかっただろう。中には、ありがとうございましたと声をかけたら、「ハンッ」と一瞥しただけで、ろくにあいさつもしてくれなかった人(達)もいたが、今回知り合った北海道の人たちは素晴らしい人ばかりでした。知り合ったかなりの人がQP公演に行くそうで、皆そこでの再開を約束してました。
そして、らぐたいむを後にしたが、興奮さめやらぬ我々は、朝まで合コンするのでありました。その日の朝も、スッキリ晴れて、心もウキウキ。
ああ、合コンっていいな〜あ。
違うか。(完)
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