エリック・ジョンソン・モデル2005年10月20日

 コメントの少なさにもめげず、またもやエリック・ジョンソンネタ。ただ、これも内容的には期待薄。負けるなエリック!千里の道は御堂筋。

 米フェンダー社からエリック・ジョンソン・シグネイチャーモデルが発売された。本国では今年の2月頃発売だったが、来日に合わせてか、やっと日本にも入ってきたそうだ。今まで彼は、一般にオールドとかヴィンテージとか言われるギターを使ってきた。とは言え、エレキギターはヴァイオリンなどと違い、たかだか4−50年の歴史。価格もアコースティック楽器に比べると、格段に安い。それでも百万円以下で手に入れることはできないけど。彼の場合、その音色を追求するとヴィンテージにたどり着いたらしい。確かに、納得させられるだけの音色を出している。その彼が開発に関わり、"あの音"が新しいギターでも出せるようにと作られたのが、エリック・ジョンソン・シグネイチャーである。ヴィンテージはコンディション維持が大変だから、演奏に集中するためにも作って欲しかったのだろう。

 今回のライブでは、黒のシグネイチャーモデル一本で通した。今までなら、チューニングのために、数曲弾くとギターを持ち替えていたが、これはもちろんチューニングも安定しているようで、一度もチェックしなかった。また、以前はつけていたのに使わなかったアームも、今回初めて使ってた。チューニングにはかなりナーバスな彼がそのように使うのだから間違いないだろう。何本もあるという安心感?からか、ネックを裏から叩いて効果音を出したりとか、ヴィンテージでは考えられないような、彼にしては荒っぽい使い方もしたりしてた。

 このギター、アメリカの楽器ショーでもかなり好評だそうで、来月の横浜楽器フェアでも期待がもてる。ああ、行きたい。気になる価格は、28万円弱。ヴィンテージに比べれば、安いのだろうが、買えないなぁ。ハァー。

 エリック・ジョンソン・シグネイチャーはこれが初めてではない。数年前にマーチンからアコースティック・ギターが発売されている。エレクトリックとアコースティックの両方のシグネイチャーが出るあたり、この人の音楽性の幅広さとテクニックの確かさが伺い知れるだろう。

 でも、いくら同じ楽器を持っても、同じ音って出ないんだよね。