有限会社カルパッチョ・ライブ2006年05月18日

 13日に有限会社カルパッチョのライブにBBAへ行った。残念ながら、開演には間に合わず、最後の3曲ほどしか見ることができなかった。ロックとアニメソングや懐メロを融合させたカルパッチョの楽曲は、いつもながらとても楽しく、かつうならせられる。お茶ら気バンドと名乗っているが、基礎あってのお茶ら気なので、安心して楽しめた。ただ「だから」は今回もしつこくやったのだろうか?前回、毎度フルで演奏するのが、ちょっとしつこすぎるかな〜って思ったもので。3−4回目以降はほんのさわり程度にする方が、見ている方も突っ込みやすい気がする。

 有限会社カルパッチョの後は、センベーさん率いるエイプリル・フールズのレインボー他。kirryさんがドラムを叩いている。以前MFCオーナーが、エイプリル・フールズにはドラムが少ないと言っていたので、kirryさんに頼めばいいと言ったら、理由は忘れたが却下されたが、今回は叩くんだ〜、などと思いながら見ていた。「コージー命!」との紹介に「ジェフは捨てたのか?」などと思ったが、納得の熱演だった。

 他のエイプリル・フールズのメンバーはほとんどギターの参加だったが、各人素晴らしい技量と演奏、そして熱演で、会場は大いにわいた。カルパッチョのえりたんもキーボードで、陰陽師やっさんはノヴェラの曲で参加して、セッションとは思えない完成度で幕を閉じた。レインボーやオジーの選曲は普通として、ノヴェラを、しかもセッションでやるなんてのは珍しいんじゃなかろうか。ノヴェラ・ファンの陰陽師はそれだけで満足げだった。ちょっと満足げだったので、私が3年前にRAGで、ギターの平山氏と同じ舞台に上がったことに触れ、悔しがらせておいた。別に共演したわけでもないから、そんなに悔しがることもないけどね。あ、楽屋で着替えを見たぞ。

 MFCオーナーのblogなどを見ると、この日は何か他に予定していたようだが、急遽内容が変更されたようだ。その穴埋め?と言うわけではないとは思うが、やっさん、オーナー、私の3人でクリームの「I'm So Glad」を演った。音源はライブ・ヴァージョンでもらったが、この曲10分弱もある。しかも8割方ギターのアドリブだ。はて、困った。元来コピバンでしか活動してないので、人前でアドリブの演奏などやったことがない。コピーするにも、クラプトンもテキトーというか、思いのままに弾いているので、つかみ所がない。もちろん演奏時間は半分以下になるだろうが、スケール一発で事前にちょっと組み立てて・・・などと思い、いざ本番へ。結果は穴埋めどころか、墓穴を掘っただけだった。

 ベースのやっさんもドラムのオーナーも素晴らしい演奏してくれたが、私の演奏はと言うと、情けない。見ていた方にはとてもつまらない時間だったことを、申し訳なく思う。やはりインプロヴィゼーションとは、確立された基礎技量の元展開されるべき物で、シロウトがピカソの絵を真似ても、所詮デタラメでしかないことを痛感した。あの日の私の演奏は、単なる音の羅列に過ぎず、よってそこから感動が生まれるはずもなかった。

 何が足りなかったのか?それは、何を表現したかったのかが欠けていたのだと思う。再現音楽であるコピーは、それはそれで難しく、エイプリル・フールズのみなさんのように、完璧にできれば見ている人は素晴らしいと感じるだろう。また、元のアーティストの音色や癖、はたまた振りや衣装などを再現するという方法もあるだろう。音を詰め込んだり、スイープやタッピングなどのテクニックを披露するという手もあるだろう。いずれも私にはできないが。ならアドリブをそのままコピーすれば良かったのかも知れない。ただ、今回はギターソロ部分だけで7分近くと長く、まず憶えられない、見ている人には長すぎるとの思いもあり、アドリブソロにチャレンジはしてみたが無謀だった。

 今更何をと言われるだろうが、演奏で何かを伝えなければいけないと言うことを考えるきっかけになったことが収穫だったと考えるしかないと思った。ただ、どう表現するかと言うことについては、まったく答がでていないし、その一端すらつかめていない。果たして、何かつかむことができるだろうか。それとも、漠然とコピーだけしてればいいんだろうか。いや、人前で演奏してもいいんだろうか?なんて考えてしまった。ほんと、orzだった。

 ・・・答がないので、まとまらなかった。