Salamanca2006年05月28日

300年前も、たぶん同じ風景

 19年前の1987年5月28日。私はスペインのサラマンカへ旅立った。サラマンカは、首都マドリードから西に250キロ、スペイン最古の大学がある学生街だ。初めての海外、しかも直行便無し。パリから自力で現地まで行かねばならなかった。道中色々あったが、それはいずれ機会があれば紹介することにする。何とかたどり着き、ホームステイ先でもひともんちゃくあったが、何とか落ち着くことができたのが、日本を発ってから二日後の30日朝だった。

 その異国の地は見る物すべてが珍しく、歩いている女の子がどの娘も美人に見える。川にはローマ時代の橋が架かり、石造りの町並みは、日本家屋には無い堅牢さと力強さがみなぎっている。青い空は宇宙の色に近く、降り注ぐ太陽光線の密度も高い。町外れに行くと地平線まで道が続いている。人々はシャイでお人好し。そんなところだった。

 と言うことで、たまに私がいた時代のスペインを紹介していくことにします。