引退 ― 2006年07月04日

ああ、ついに引退か。世間が、ドイツ・ワールドカップで盛り上がっている中、私はウインブルドンのテニスを見ていた。今年の全米オープンを最後にすると、アンドレ・アガシが引退を発表した。アガシと呼ばれていた私にも、感慨深い物があった。実際の感想は「まだ現役だったんだ。」と言うものだったけど。
数々のメジャー・タイトル獲得やグランド・スラム達成など大記録も残しているが、10代から20代前半でピークを迎えるプロ・テニスの世界で、36歳までプレイを続けられたのも、時速220kmを繰り出すビッグ・サーバーやオール・ラウンダーが相手でも、確実にリターンを返すスタイルが大きかったのかもしれない。そして、なによりもファンに愛され、多くの人が彼のプレイを見たいと思っていたことが原動力になっていたのだろう。
ナダルに負けたあと、決勝戦以外では異例のインタビューがあった。やはり彼もウルウルしていたように見えた。アスリートの選手寿命は短い。20代で引退する選手も多い。辞める時期は本人の意志だから仕方ない。醜態をさらすまでやれとは言わないが、ファンとしては少しでも長く見ていたいものだ。残すは全米オープン。テレビ放送あったかな?
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