初バンド、練習〜ステージ2006年11月06日

恥ずかしくって、まともにゃ出せません。

みんなの個人練習もできた頃を見計らって、合わせてみることにした。場所は私の部屋。初夏の窓を閉め切った部屋に男5人も入ると、5分もしないうちに汗が噴き出す。だが、暑いとか言ってられない。さあ、みんなの練習の成果を見せてくれ!「Don't Stop Believin'」のピアノのイントロが流れる。そして、ドラムとベースが入ってきた。ドラムはタッタッタン、タッタッタン。うん、なかなか練習の後が見られる。。ベースはドッドッドッドッ。音も間違っていない。・・・ただ・・ただ・・・それぞれ自分のテンポで弾いているから、ピアノのテンポと合ってない・・・。ピアノ無視でドラムもベースもそれぞれマイ・テンポ。しかも、バラバラなのに気づかず、各自勝手に進めて行く。ピアノ、ベース、ドラムの見事なまでのアン・アンサンブル・・・めまいがした。後でピアノの奴が「あの時、泣きそうな顔してたで」と教えてくれた。いや、実際泣きそうだった。あわてて中断。ちゃんとお互いの音を聞くようにと注意し、何度も練習し、ようやく通してできるようになった。しかし、せっかく完成した記念の曲だが、誰も歌えないと言うことでボツになってしまった。最初から気づけよ・・・。

再度選曲。ビリー・ジョエルを中心に、フォリナー、そしてもう一人のギター&リード・タンバリンが、すごいグループがデビューしたから是非やりたいと提案してきたのがエイジアの「Heat Of The Moment」。そいつの音楽の嗅覚は、かなり優れており、みんなが知らないようなアーティストを聴いたり買ったりしていた。だから、間違いなかろうとそれに決定。持ち時間はセッティング込み1時間なので、10曲選んだ。夏休みは、みんなクラブなどで忙しいけど、暇を見て練習に励んだ。とは言え、今のようにリハーサル・スタジオに行く訳ではなく、うちの家やドラマーの家で練習した。今考えたら、家族にとっては迷惑な話だ。

バンド名は「THE ZENZA」に決定。そして文化祭当日を迎え、我々の出番になって目を疑った。会場の音楽室に入りきらない人、人、人。100人は来ていただろうか・・・それは言い過ぎか。とにかく、満員御礼だった。情報誌に「Billy Joelやります」と書いたのが効いたのだろうか。彼の人気を改めて感じた。セッティングはギターをアンプにつなぐだけ。照明も何も無い殺風景なステージだけど、我々にとっては大舞台。練習はした。3ヶ月前のバラバラだったあの時から比べると、まとまってはいる。後は本番だけだ。仕込んだ開演のベルの後、ガラスの割れるSE。さあショーの始まりだ。

(セットリスト)

ガラスのニューヨーク
Movin' Out
Long, Long Way From Home
冷たいお前
レイナ
ストレンジャー
Heat Of The Moment
衝撃のファースト・タイム
My Life
さよならハリウッド
(1982年9月 於学校の音楽室)