しりとりバトン「駅」 ― 2007年02月03日

ちゃーめさんから回ってきた「しりとりバトン」、お題は「え」。最初は「エレキ・ギター」にしようかと思ったが、この言い方が何とも古くさい。加山雄三かベンチャーズって感じだ。だからやめ。で、フと思いついた「駅」にしよう。
私は鉄道オタクではないが、列車の旅は案外好きだ。もちろん家から目的地まで移動できる車の旅の快適性は、パワーが減りつつある年齢になると、かなり捨てがたいものがある。しかし、他人と一定時間同じ空間で過ごさなければならない列車、特に長距離列車には特別な雰囲気があり、それがまた旅の演出にはもってこいなのだ。
とは言え、私が列車を利用して旅したのは、ほとんどがヨーロッパでのことだ。あちらの長距離列車は、8人もしくは6人が一部屋のコンパートメントだ。最初は無口だった客達も、時間が経つとお互い話が弾み、食べ物や飲み物が配られ、各々の下車駅で手を振って別れる。列車の旅には、そんな楽しい思い出がある。もちろん、油断して寝ていたら荷物を盗まれたなんて嫌な思い出もあるけど。
向こうの駅と言えば、想像するのが巨大アーチのターミナル駅。大都市では、あまり街中に列車を敷かないので、自然とターミナル駅が増える。日本ではほとんど見かけないが、京都駅山陰線のターミナルホームを見てのむりんが狂喜したらしい。たしかに雰囲気はあるな。叡山電鉄出町柳駅や今は無くなった、京津線三条駅なども、プチ雰囲気あるな。
駅ではバーやカフェで列車を待っている人、迎えにくる人、旅立つ人、改札が無いので、駅の施設だけを利用する人など混沌としている。巨大なアーチ、それはそこに暮らす人々の人生の玄関でもあるようだ。向こうの列車は、必ずしも時刻表通り動いてくれないので、2時間待ちとか、夜遅くに着いた時は、一晩明かすとか、結構駅を利用させてもらった。
日本の列車の旅での憧れは、やはり駅弁だろうか。今では数も減ってしまったようだが、目的地に着くまでに、途中の名物を味わえるなんて、なんて幸せなんだろう。ところが鉄道旅行が盛んなヨーロッパに、駅弁が無いのは、不思議だ。まあ、だいたい旅行と言うと、パンにハムやソーセージ、チーズなど持ってきているから、必要ないのかもしれない。
写真は、グラナダ市郊外にあるGuadix(グアディクス)。洞窟住居で有名な村だ。田舎なので、駅員もいなかった、ホームだけの駅。うちの近所のJR駅も、いまだにこれに近いものがあるけど・・・。機関車はもちろん飾りです。
というわけで、しりとりバトン、二人の人に回すと言うことですが、あんまりバトンやってる印象がないみょうがさんとまんきちさんに振ってみよっと。駅の「き」です。
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