プログレ決起集会議事録2007年12月17日

 呪われた・・・まんきちの呪いだ・・・。

 火曜日位から、風邪なのか喉が痛い。しかし、熱などの症状も無く、喉だけ痛い。水曜日、唾を飲み込むことすら苦痛になって来た。食事など、顔が歪む。木曜日、医者に行った。やっぱりあそこはやぶか・・・。金曜日、とうとう声がかすれて来た。

 「第一回プログレ普及会・決起集会」で、私の担当は四人囃子とピンク・フロイドだった。その中でも、私がリクエストした「Comfortably Numb」。オリジナルは、ヴォーカルを二人交代で取っている。まんきちさんに相談した。「ヴォーカル半分ちょうだい」。彼は快諾してくれた。だが顔は泣いていた。ヴォーカルは、ロジャー・ウォーターズとデビッド・ギルモア部分に分かれていて、ギルモア部分が結構おいしい。ギターもおいしい。おいしいものは、みんなで分けよう。だが、この場合、どう見ても私の独り占めに近いとも言えるが・・・。

 土曜日の朝、声はかなりかすれている。「こりゃ無理かな。リハで出なかったら、全部歌ってもらおう」ちょっとガッカリしながらリハへ。なんとか行けそうかな?のど飴を買って、出番まで舐め続けるが、そこに行き着くまで、あれほど長くなるとは、その時思いもしなかった。

 BBAに到着後、着々とセッティングが進められるが、誰一人音を出さない。どうも機材トラブルのようだ。お客さんも集まるなか、ああでも無い、こうでもないと試行錯誤しながら、50分遅れてなんとか開演した。スモークのなか、よたろう皇帝がキョンシー中国皇帝の衣装で登場して「In The Flesh」。そしてISSIさんがハンドマイクで叫ぶ。アジ演説か?いや、年代的に違うし。それはキング・クリムゾンだった。そしてカンサスへと進む。

 開演が遅れたため、名古屋から参加のじゃんきさんの電車の時間が迫っているので、急きょ出演順を入れ替えた。メインのドリーム・シアターを前に持って来て、その後ラッシュ、UK、そして四人囃子にピンク・フロイドという順に。げげ!トリ!!決して干支じゃない。しかし、この日のもうひとつのトリと言ってもいいちらさんの演奏もあった。一曲だけだったので、次回はもっと聴かせて欲しいな。

 ドリムシ、ラッシュの怒濤の演奏が終わって、四人囃子「空と雲」を。今まで、あれだけ音数がつまった演奏の後に、こんなんでいいんだろうか??と言う雰囲気メインの演奏だった。そして「一触即発」。この曲の存在は、しりとりで知っていたが、聞くのは今回が初めて。13分に及ぶ大作だが、やってみてなかなか楽しい。もう一人のギターが、この曲が大好きで、ライブ・ヴァージョンなど色々知っているTOMさんだったので、食われないようにしよう!と気合いを入れてみた。が!!入れ過ぎて、イントロ部分、私だけ小節半分くらい走ってるし・・・。それに気づいたら、ちょっと落ち着いて弾けるようになった。歌に入ると、TOMさんが気を使って、自分のギターの音量を下げてくれた。いや、もしかすると、酔い過ぎてただけだったのか?

 前を見るとベースのhuemuraさんが、狂ったように弾きまくっている。普段はあんなに物静かなのに。私もあんな風に弾いてみたいが、手元を見ずに弾けないので、まだまだ無理。そして向こうではBrendaさんがキーボードを弾いている。Brendaさん、キーボードも出来るんや。歌はもちろん、ベースも弾くし。まんきちさんも、奥さんのブラウスを着て熱唱。MFCオーナーも、念願かなって、楽しそうにドラムを叩いていた。

 終わると「やった」という達成感。曲が長く、キメが多いだけに、普段より強く感じる。他のバンドも、終わると演奏者同士で「やった!」と言う感じで握手しているのを見ると、曲の長さと決めの多さによる緊張感がプログレの醍醐味なのか?なんて思った。残りはピンク・フロイド。ああ、「一触即発」をトリにすれば良かった!!と気づいても後の祭りの四人囃子。

 どうにか声も出て、ピンクも終わった。ISSIさんから「ギルモア系のギター、いいんじゃないですか」と言われ、ちょっと嬉しくなる。良かった「ピンク系のギター」って言われなくて。そして、セッションに「Another Brick In The Wall Part 2」と「Roundabout』で終了。ドラムとキーボードにあらき夫妻、ベースにhuemuraさん、ギター皇帝、TOMさん、ヴォーカルBrendaさんと、達者な人が揃えば、こんな曲でもリハ無しで合うのね。

 結果的には、成功で終わった「決起集会」。次回以降の参加希望者も続々出て来て、プログレを知らない私などは、追い出されそうだ。いや、プログレというだけで、上手い人たちが集まるので、それだけで追い出されそう。ジョージくんやじゃんきさんは、何弾いても楽しそうに弾いてるし。ISSIさんや陰陽師やっさん、さめさん、みやっちなんかも、表情には出さないけど、心の中では余裕こいてるに決まってる!はみ出さないように、次回以降は「プログレのなかの癒し&雰囲気系」で迫ってみよう。

 それから、ひとつ付け加えておきたいのだが、今回起こったPAのトラブル。ろくまんが努力して、なんとか開催までこぎ着けたが、これは本来BBAがやるべきことで、客がやることではない。アット・ホームなライブハウスというのがBBAの魅力だが、やはり最低限のミキサー操作や機材のメンテなどは、BBA側に誰かできる人がいるべきだ。そして、客がいじってもいい部分、ダメな部分は、ハッキリと仕切って欲しい。そうすれば、今回の様なトラブルでも、すぐに復旧できると思う。なかなか大変な部分であるが、ライブ・ハウスとしては、当然のこと。BBAを応援し、これからもみんな仲良く、楽しく集える場として続けて欲しいので、あえて苦言を呈させていただく。