静岡ホビーショーへ一滴た2008年05月17日

 葵祭の日

 静岡ホビーショーへ行ってきた。なぜなら、うちの実家がプラモデル屋だからでR。店としてはほとんどやる気の無い両親に代わり、ここ数年は出張を絡めて私が行っている。そしてここ数年かよってわかった事がある。それは・・・


























 この業界終わってる・・・

 新製品の発表の場であるべきはずの展示会場に一歩足を踏み入れると、そこは昭和。「新製品!」と並んでいる車が「ケンメリ」「240Z」「ランボルギーニ・ミウラ」「シャコタン」orz...一昨年などは「西武警察シリーズ」が新製品って、いま放送してないやろ。

 それでも業界最大手の田宮模型は、そこそこ「新車」を出している。「GT-R」や「ZZR1400」などだ。だが、そのタミヤでも新製品として「ロータス78」や「ポルシェ935」などを再発売している。昔買えなかった大人をターゲットにしたマーケティングは、あながち間違いではない。ただ再発売するだけでなく、金属のエッチング・パーツを新たに加え、高級感を出しているところにトップ・メーカーの意地を見た。

 だが、その田宮でさえ驚くべきものを出している。それが「マスター・ワーク・シリーズ」なるもの。要するに、プラモデルの完成品。は?組み立てたプラモデルを売ってるの?それではプラモデルの意味が無いだろ。プラモデルと言うものは、上手下手は別として、それを作る過程に面白味があるのであって、完成品を買って、何がおもしろいのか?全く理解不能だ。

 ただ、他のメーカーで、8分の1スケールの現代のF1マシンシリーズがあったが、それは完成度の高いものであった。だが、値段も数十万円とそれなりで、こんなもの毎年F1観戦に十数万払って行く一部のブルジョワしか買えないやんってものだった。

 ものを作らなくなった日本に何が残されるのか?数十年前の復刻を新製品としてしか出せないこの業界の未来は暗い。ん?この商法、どこかで見た事あるぞ・・・って、今の音楽業界(特に洋楽)そのものやん orz...

 ・・・陰陽師殿、こんな感じで勘弁してください。