インフルエンザか?2009年08月24日

 8月21日、午前4時。ふと目が覚めると、ヨースティーの様子がおかしい・・・。息苦しそうで、体を触るとかなり熱かった。あわてて熱を測ると38.6度。インフルエンザか?目を覚ましたヨースティーが、右胸を押さえながら「痛い、痛い、病院に行きたい」と泣きそうな顔になっている。発熱だけなら、朝まで様子を診てもいいが、胸が痛いと言うのは初めてだ。病院に電話し、車で救急へ連れて行った。念のためにマスクをして病院へ。5時過ぎに到着し、小児科で診てもらう。熱は38.8度に上がっていた。触診でどこが痛むかを探るが、痛む場所が胸からお腹とか、変わったりする。盲腸とか肺炎とか、重篤な状態ではないようなので、解熱剤をもらい様子を見る事になった。インフルエンザだとしても、検査で結果が出るには、昼過ぎでないとダメなので、再度来る事にした。

 帰った時は39.0度。解熱剤で一時間後には7度台に下がった。実は22日のフォリナー・セッションに行くために、出張を絡めたので、21日の朝に出発予定だった。もしインフルエンザ、それも新型だったら、キャンセルせざるを得ない。そうでなくとも、熱が下がらないようだったら、やはり放っては行けない。悩んだが、熱は下がったので、とりあえずインフルエンザの検査をして、陰性だったら夕方から出発。陽性だったらキャンセルと決めた。

 午前の診療ギリギリに再度診てもらった。去年入院した時の女医さんだ。熱が下がり、結構元気が出てきて、出発前にも、素麺をしっかり食べている。元気があるから、それほど重い病気も隠れてないでしょうと言う診断。念のためにインフルエンザの検査もしてもらう。結果は陰性だった。これでなんとかセッションにも参加できる。その日のアポはずらしてもらい、新幹線に乗り込んだ。

 22日。飲み過ぎた・・・。朝から仕事をして、2時頃に赤坂のホテルに戻る。疲れた〜。30分ほど休み、着替えをして新宿へ。でも、ちょっと早いな〜。秋葉原では、真空管買ったし・・・。そうだ、ちょっと散歩しよう!と、乃木坂方面へ歩き出した。外苑東通りの青山墓地を抜けるトンネル、こんな風になってたんだ。そこから地下鉄に乗ろうと思っていたが、ふと昔の職場がどうなっているかな?と頭をよぎった。あれから15年。歩いても行ける距離なので、そのまま青山まで歩く事にした。

 青山墓地にさしかかった頃、若い女性が後ろから追い抜いて行った。そして振り向くと、私の方に向かってきた。色の白い美人だ。「すいません、六本木トンネルはどっちですか?」「いや、よくわかりませんけど。トンネルなら、今通ってきたところか、かなり先ですけど、この先にもありますけど・・・。どこへ行きたいんですか?」「六本木トンネルに」「トンネルに行きたいんですか?」「はい」う〜ん、幽霊にしちゃ、まだ日が高すぎる。それにきれいな足もあるし(笑)こりゃあかんと思ったのか、彼女はタクシーを捕まえた。そしてタクシーは、私の指差す方と反対へ走って行った(爆)

 南青山三丁目。以前勤めていた会社の倉庫があったところだ。倉庫と言っても、古い民家だったが。会社がつぶれた後、そこは画廊&ギャラリーになっていた。入り口を青く塗り、主に写真の個展が多く開かれていた。まだあるのだろうかと尋ねたら・・・新しく建て直されたギャラリーがあった。五味彬展の最終日だったので、中をのぞいてみた。あの古い庭ももう無い。やっぱり時は経っていたんだな。

 そして新宿クロウダディ・クラブへ。

フォリナー・セッション in 東京2009年08月24日

 5時前にクロウダディ・クラブに到着。階段を下りて行くと、前にすぬさんが。クイーンの印象が強い彼女だが、実は筋金入りのフォリナー・ファンなのだ。その日もファンクラブの会報やサイン会の生写真など、貴重なものを持ってきてくれた。唯一、当時のすぬさんの写真が無かった事が非常に残念だ(爆)店内は、カウンターもテーブルも結構ゆったりしている。それから、知った顔、初めての顔がどんどん集まってきた。みなさん、各自ちょっと音は出すが、演奏のリハしようと言う雰囲気ではない。余裕だな〜。店主のDaddyさんは、大阪のえでぃさんとも知り合いだそうで、何となく縁を感じるな。

 5時半丁度にスタート。私の出番は4曲。それ以外の15曲は、見る側に回る。普段は自分が演奏するので、フォリナーのコピーを聞くのは新鮮だ。なるほど〜、こういう弾き方、こういう解釈もあるのか〜!と、非常に興味深く観ることができた。だが、冷静に見ていたのも前半だけ。後半はコーラスに出しゃばって、ステージに出ずっぱりだった(爆)でも、ステージに出なくても、会場からもしっかりと掛け合いの声も入っていたのは嬉しい事だった。フォリナーあんまり知らないと言う方も多数参加してくださったが、展開もしっかり憶えている。セッション慣れしているな〜。

 フォリナー・セッションでは、ヴォーカルが一番参加が多く、一番早く埋まった。他のセッションだと、大概ギターから埋まって行くが、これはフォリナーの音楽を象徴する事だと思う。そのヴォーカルも、ライブでの台詞やかけ声を織り交ぜたり、マニア心をくすぐる演出も飛び出したりと、なかなか楽しかった。

 5時半から8時半までの3時間。進行もスムースに進み、あっという間にセッションは終わってしまった。解放感の中に、終わったと言う充実感と、まだまだやれると言う物足りなさが渦巻いていた。その物足りなさは、各参加者と話しをして盛り上がろう。そう思っていたところに、京乃さんと言う、昔東京で一緒にバンドをやっていた人が現れた。今日来てくれるはずだったが、場所がよくわからず、間に合わなかったようだ。実に14年ぶりだ。ちょっと別の場所で話したいとの事で、クロウダディ・クラブを出た。いろいろ話しをしていると、11時前!いかん、急いでクロウダディ・クラブに戻るが、半分以上の方は、既に帰路についた後。残りも終電近いので、みなさん帰ってしまった。ろくに挨拶もできず、本当に失礼しました。もっといろいろ話しをしたかったけど、次回のフォリナー・セッションまでお預けにしておこう。

 そう、思った以上に「またやりましょう」と言う声を聴く事が出来、お世辞でも嬉しかった。マイナーでもいい、たくましく育って欲しい、フォリナー・セッションなのであった。