十数年ぶりの観劇と感激2009年11月02日

 高校時代は演劇部だった。夏は京都の発表会で裏方として、今は無き勤労会館に詰めたりした。大工仕事が好きで、大道具として入ったのだが、圧倒的に男子が少ないこの世界。全ての舞台に役者として上がらなければならなかった。それもこれも、今となっては楽しい思い出。高校卒業後も、先輩の劇団の裏方手伝いなどもやったり、音楽よりよっぽど濃い生活だった。その後東京で、暗黒舞踏で再び舞台に立つ事になる。舞踏の練習には、よく日芸の子たちが来ていた。一緒に踊った子もいたし、公演の手伝いをしてくれた子もいた。

 24日、舞踏時代に知り合ったきくちゃんが出演する、劇団shelfの「私たち死んだものたちが目覚めたとき」を観に行った。会場はアトリエ劇研。地図を見ると、昔無門館と言う名前だったところだ。手伝いで何度か行ったことがある。場所は、電車で行くには中途半端なところ。中途半端なら、出町柳から歩いちゃえ!ついでに糺の森、下鴨神社をうろうろ。大安なのか、結婚式が二組行われていた。

 下鴨神社に来るのはたぶん二度目。建物の配置がきれいだ。正面に舞殿。右手に、川の上に建つと言う、橋殿。すごいアールの橋があり、なんとも奥行きを感じさせる。いきなり2つも舞台があるなんて、神社と言うより劇場だな。能舞台などは、神社に多いから、そう言う役割もあったんだろうな。

 下鴨神社を後にして、劇研へ。演劇なんか見るの、ホント久しぶりだ。舞台はほぼ正方形に設定してあり、真ん中にテーブルのようなベンチがひとつ。それだけだった。照明が落ち、役者たちが自分の場所まで歩いて登場。暗転板付きじゃないんだ〜。語りと役者が一緒なんだ〜。台詞を相手見て言わないんだ〜。出演者は、出番以外も舞台にいるんだ〜。と、学芸会レベルの私にとって、面白い演出ばかりだった。そう言うのって、今は当たり前なのかな。演出もそうだが、すごいな〜と思ったのは役者の声だった。劇場いっぱいに広がる生の声。大きくないのにガンガン耳に入ってくる。

 こうしてみると、同じステージでもライブと演劇では大変さが違うな。演劇は舞台設定から照明プランニング、音響も作らなければならない。もちろんワンマンのイベントなら同じくらい作り込まなきゃいけないだろうけど、手軽さではバンドの方が遥かに上回る(笑)観る方も、酒片手にワイワイなんて観劇することはないし。気合いを入れ直す意味でも、観に行けて良かった。

 終演後、久しぶりにきくちゃんと対面。十代に知り合って、今やりっぱな大人の女性(^m^:)。一緒に写真撮ったのを見せびらかしたいけど、宝物にしておこう(爆)

 その後、すぐ近所のYKさんとアバンチュール(爆)近所の目を気にしながら?お茶する。近況などいろいろ話して、アッと言う間に時間が過ぎた。また遊びにいこっと。

 その後久々のFOREFINGERでスタジオ行った。ギターの電池がなく、まともな音がならない。なんか電池減るの早いな〜。今日見た事が、どの位活かせるかわからないけど、何か実らせたいな〜。