アイ・ワナ・ノウ...82010年08月06日

リンダ・ロンシュタット?

昼間は絞れるほど汗をかき、夜は健康のためにと、クーラーのタイマーを1時間にセットして寝ても、タイマーが切れたら、暑さで起きてスイッチを入れ直し、結局よく寝られない夜を過ごす。そんなアンユージュアル・ヒート(Unusual Heat)な日々が続いていますが、今回はインサイド・インフォメーションについてです。

音楽的意見が合わなくなったミック・ジョーンズとルー・グラム。その後ミックは、ヴァン・ヘイレンのアルバム「5150」のプロデュース。ルーは、自身のソロ・アルバム「レディ・オア・ノット」の製作と、別々の活動にかかっていました。そして、フォリナーでの新譜が出たのが、前作から3年後の1987年でした。

  • 「インサイド・インフォメーション(Inside Information)」
  • A面
  • 1. ハート・ターンズ・トゥ・ストーン (Heart Turns To Stone)
  • 2. キャント・ウェイト (Can't Wait)
  • 3. セイ・ユー・ウィル (Say You Will)
  • 4. ウィズアウト・ユー (I Don't Want To Live Without You)
  • 5. カウンティング・エヴリ・ミニット (Counting Every Minute)

  • B面
  • 1. インサイド・インフォメーション (Inside Information)
  • 2. ビート・オブ・マイ・ハート (The Beat Of My Heart)
  • 3. フェイス・トゥ・フェイス (Face To Face)
  • 4. アウト・オブ・ザ・ブルー (Out Of The Blue)
  • 5. ナイト・トゥ・リメンバー (Night To Remember)

アルバムは、全米15位。100万枚のセールスと、彼らとしてはふるいませんでした。しかしシングルは「セイ・ユー・ウィル」が全米6位。「ウィズアウト・ユー」が全米5位を獲得。「ハート・ターンズ・トゥ・ストーン」が全米56位でした。

このアルバムは、プロヴォカトゥールのゴージャスな印象から一転、ギター・メインのナンバーが中心でした。ルーはそれに満足したのかと言うと、そうではなく、二人の溝は、別々の仕事をすることで深まってしまったようです。ルーは単にスタジオに来て、用意された演奏で歌うと言う、まるでゲストのように製作されたそうです。シングル・カットされた「Say You Will」の歌詞「Say you will, say you won't, make up your mind(イエスかノーか、答えを出してくれ)」とは、まるでルーに訊いているようでもあり、その答えとして、彼はフォリナーを去ってしまうのでした。しかし、アルバムの出来としては、ストレートなサウンドに戻ったと言うこともありますが、楽曲を見てもかなりよいアルバムです。

なんて偉そうに書いていますが、このアルバムが発売された1987年、私はスペインにいました。その後、スペインのロック/ポップスにはまり、確かレコードは持っていたはずですが、ほとんど聴かず。実際にちゃんと聴いたのは、4年ほど前のことなのでした(笑)