火垂るの墓2010年08月15日

少し前、チピラが学童で「火垂るの墓」のビデオを見たと、帰りに話していた。戦争で家族や幼い子が死んでしまうと言うことが、よほど心に残ったのだろうか、「お父ちゃん、見た事ある?」と、少し興奮気味にあらすじを話していた。

2〜3日して、学校の図書館から「火垂るの墓」の本を借りてきた。映画と同じ絵を使った絵本だ。何度も何度も、読んでいるのか、絵を見ているのかわからないが、借りてきて数日は、毎日のように見ていた。ヨースティーにも「お母さんは死んじゃうんやで」とか「節子も死んじゃうんやで」と説明して、それからヨースティーも、何度もその本を見るようになった。

ヨースティーが「お父ちゃん、お母ちゃん、死んじゃうの?」と訊いてくる。「そうやね、いつかは死んじゃうね」と答えるとチピラが「でも、チーちゃんとヨーちゃんが大きくなるまで死んだらあんかんねんで」と言われた。そう言えば、母の日の手紙にも「ひとつだけやくそくがあるの、それはちーちゃんがおとなになるまでそだてること」と書いてあった。私が子供の頃は、そんなこと考えたことも無かったが、何か不安にさせるような事でもしただろうか(笑)しっかり育てなけりゃと、お盆と終戦記念日に、つい色んなことを考えてしまった。しかし、私には手紙をくれたり「お父さん大好き」とはあまり言ってくれないな〜。

コメント

_ 那由他 ― 2010年08月16日 15時04分08秒

20年ほど前だったか、8月にジプリの映画「火垂の墓」をテレビで見ました。野坂昭如さんの実体験の小説が原作でしたっけ。「火垂の墓」は、可哀そうでもう見ることが出来ない気持ちです。「ガラスのうさぎ」や海老名香葉子さんの子供の頃の体験のお話(海老名香葉子さんは戦災孤児だそうです。)、小学校の国語の教科書に載っている「ちーちゃんの影送り」など、子どもが辛い目に会うのは、映画でも小説でも悲しくてたまらない気持ちになります。私たちの世代は「戦争を知らない子どもたち」ですが、子どもや孫の世代も平和に暮らして欲しいです。でも「今」戦争中の地域の子どもたちもいること、忘れてはいけないですね。

_ 忍者 ― 2010年08月16日 18時00分07秒

那由他さん
あ「火垂るの墓」でしたね。ありがとうございます、直しとこ。

>「火垂の墓」は、可哀そうでもう見ることが出来ない気持ちです。
戦争を体験してなくてもそう思いますから、体験した世代には実体験、それも特殊なものではなく、普通の体験として心に訴えるものがあるでしょうね。

映画にはありませんでしたが、絵本では節子が亡くなった一ヶ月後に清太も亡くなったとありました。そこでも「映画は死ななかったのに」と何度も言ってました。

>子どもや孫の世代も平和に暮らして欲しいです。でも「今」戦争中の地域の子どもたちもいること、忘れてはいけないですね。
ほんと、そう思います。チピラに、今でもこんな戦争中の国がいっぱいあるんやでと言うと驚いてました。戦争は、昔のことだけだと思っていたようです。大人でも、時々ニュースで見るくらいで、実感などありませんからね。

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