宇治の奥地に潜んでいた巨大生物とは!2011年10月23日

今日は宇治川の上流、吊り橋へ行った。本当はよそへ行くつもりだったが、雨が降って来たので、とりあえず弁当だけでも食べようと、景色のいいところにするためだ。橋のたもとのトイレに行くと、その奥から流れて来る小川で、小学5〜6年生くらいの女の子二人がカニ獲りをしていた。

そこは、4mほどの岩肌を、小さな滝のように水が流れて来ていて、小川より小さい極小川とでも言うくらいの流れだった。幅は1m、深さは3cm〜10cmくらい。石をのけると、沢ガニがこそこそと逃げ回る。甲羅が3cmほどのものは、脱皮仕立てか、どれも柔らかい。1cmほどの子ガニもたくさんいる。チピラは喜々として沢ガニ獲りを始めた。

流れの真ん中を、丸く石で囲い、獲ったカニをそこへ入れていく。15〜20匹くらいは獲っただろうか。ヨースティーも捕まえたいが、バッタも触れないくらいだから、カニ獲りなんかとんでもない。でも、私が捕まえたカニの甲羅を怖々持って、獲れた!と喜んでいた。

こんなところに沢ガニがいるのかと驚いたが、宇治上神社の近くの別の神社の参道横の溝にも、結構沢ガニがいるので、驚くことでもないのかな。その小川も、空き缶なんかが少し落ちてたが、まだきれいなんだな。

ところが、もっと驚いたのが、最初に獲っていた女の子たちの獲物。それは、甲羅の幅だけでも10cm。足を広げると30cmはあるだろうモクズガニだった。大きなツメは、ズワイガニより力強く太い。そのツメに、もくずをいっぱい付けていた。こんなでかいカニが、こんな小さな川にいるんだ!食べたらおいしいんだろうけど、女の子たちは逃がしてやろうと、滝壺の、ちょっと深くなったところへ逃がしてやった。ちょっともったいなかったな(笑)

そういえば、小学生の頃、父がでかいカニを川で釣って来た。その頃は毎夕、すぐ横の宇治川で鯉釣りをしていたのだが、ある日カニを持って帰って来た。その頃は、カニと言えばセコガニしか見たことが無く、ましてや生きたカニなんか初めてだ。だいたい、川にそんなでかいカニがいるなんて、今でも想像できない。そのカニは、翌日脱走して、どこかへ行ってしまった。当時の家は、土間が広くて、そこに色んな物が置いてあったから、その隙間に逃げ込んだかな。たぶんネズミに食べられたかな〜。思わぬごちそうに、喜んだことだろう。

今回、獲ったカニは全部返したけど、ちょっとくらい飼ってもいいかな〜。でも、また死んじゃったらかわいそうだしな。まあ、楽しいので、カニ獲りには、また行くことにしよう。