思い出はエスプレッソのようにほろ苦く(なりませんように)2012年05月11日

「眠い」とか「やばい」なんて表示も可能だな。

私は夜行バスが好きだ。今でも出張時に使うことがある。それは、経済的な理由も大きいが、好きだからと言う理由も大きい。それは、夜行バスに乗ると、スペインでの旅行を思い出すからだ。スペインは、今では新幹線等かなり整備されて来たが、それはマドリードを中心とした大都市間のみ。放射状に伸びる鉄道網は、横の連携がすこぶる悪かったりする。私が滞在していた1987年当時は、移動と言えば圧倒的にバスだった。中には、鉄道に乗ったことが無い人なんてのもざらだった時代。そんな時に、宿代を浮かす意味も兼ねて、夜行バスはよく利用した。

バス網が発達しているので、バスも観光バスのような大型で、前にビデオがついている物も多く、昼間の移動は映画等流してくれるサービスもあった。だが、行き先が終点ならいいのだが、途中の停留所のアナウンス等無いので、初めて行く所は、乗車時に運転手に、目的地に着いたら教えてくれと頼んでおくと、下車駅を教えてくれる。心配しなくても、その会話を聞いていた周りの咳の人たちが、お前の降りる停留所は次だよと親切に教えてくれることも多かった。田舎だと、それをきっかけに、どこから来ただとか、なぜこっちに来ただとか、スペイン人の彼女を捜しに来たのかだとか、周りの客も巻き込んでの会話になることも珍しくなかった。

運転は、結構粗い(笑)バスが発達していたこともあり、事故も結構あったのかもしれない。レオンからサンティアゴ・デ・コンポステーラでのバスでは、遅い車を抜きたくてしょうがない運ちゃんが、追い越し車線に出たり入ったり。手を振り上げて「何してるんや!」と独り言と言うか、一人叫び(笑)隣に座っていた老シスターが、下を向いて十字を切って祈っていたくらいだった(爆、いや笑えない)

日本では、それほどひどい運転に当たったことははまだ無いが、明け方等寝てる時には、結構危ないのかも。写真は、路線バスだが、こんな表示もあるんだな。バスの故障と言えば、東京へバスツアーでフォリナーを見に行った帰り。真夏にファンベルトが切れて、クーラーが使えず、また窓も開かない車両で、徹夜明けの疲れた身体をさらに痛めつけられた思い出がある。

話変わって、明日。最近活発な活動をなさっているKeith & Brendaのお誘いで、ライブの前座を勤めさせていただくことになった。場所は稲荷のアンソニア・カフェ。当初なべっくでオファーいただいたのだが、メンバーの都合が付かず、無謀にも私一人での出演となる。いわゆる弾き語りってやつだが、普段は五分の一、もしくは三分の一でごまかしも利くが、一分の一となるとどうあがいてもごまかせない(爆)しかし、こんなに弾くと語るを同時にするのが難しかったとは・・・。長距離バスのように、暴走必至。できれば「故障」とか「ヤバい」とかの電光掲示板付けたいくらいだ(笑)まあ、引き立て役にはちょうどいいと思っておこう(爆)

アンソニア・カフェ