アラン・ホールズワース追悼イベント2017年07月24日

22日夕方。家の辺りは大丈夫だったが、藤森を越えた辺りから、激しい雨が車窓を濡らす。出かける時のゲリラ豪雨、先週も上手く回避できてるし、今日も大丈夫だろう。地上に出ると、パラパラ程度。傘無しでも問題無し。予定時間には、MFCオーナー&chi〜さん夫妻と合流することができた。

合流したのは京都ライブスポットRAG。この日は、アラン・ホールズワースの追悼イベントで、オーナーの友人がゲストギタリストで出演すると言うので、観戦に行ったのだった。アラン・ホールズワースは、かなり前に、やはりMFCオーナーとRAGへ観に行った。最前列のテーブルだったが、肝心のホールズワースより、目の前のチャド・ワッカーマンのドラム・プレイに目を奪われた思い出がある。

オーナーの友人は、丸本修士と言う人で、検索してみると、17年にわたって、本人に師事&付き人やってたと言う、日本でのアラン・ホールズワースの第一人者的存在らしい。こりゃまた、えらい人とお友達なんだ!丸本さんとは別に、またホストバンドのギタリストがいて、その上、全国からセッションに参加するギタリストがいて、当たり前だが、コアなイベントとなった。

その日驚いたのが、サックス、トランペット、トロンボーンのブラス隊がいて、第一部はそっちがメイン?って感じの演奏だった。そして、それがまたかっこいい。曲は全然知らないけれど、どのプレイヤーも凄腕で、聞いていても見ていても楽しかった。

丸本さんも、ホストバンドのギタリストも、仕事を投げ打って人生をアランに掛けたって人で、それだけで中身もわかるでしょう(笑)セッションに出て来たギタリスト達も、こんなステージに立つってんだから、言わずもがなである。また、その他のプレイヤー達も変拍子の中、決めは外さない。いくら譜面見てるからって、さ〜すがだ。

その中で、少し気になったのが、基本素人企画のイベントだけに、自分の出番が終わると、イベント途中なのに舞台上で悠長に片付け始めたり、ホーンセクションの譜面台が、本人達いない間上げっぱなしで、ステージが見えないとか、舞台進行が少し行き届いてない部分があった。やはり、舞台監督は必要だな。譜面台に関しては、出過ぎた真似とは思いながら、自分が見えないので勝手に下げてやった(爆)ハリセンボンはるか似のトランぺッターは、自分が吹いてない時はしゃがんだり、譜面台を下ろしたりしてくれたが、丸川珠代似のサックスプレイヤーやトロンボーン奏者は、そこまで気が回らなかったようだ。

アラン・ホールズワースと言うと、プレイヤーズ・プレイヤー。どうしても、知る人ぞ知る的に語られることが多い。確かにテクニックはすごいが、一般受けはしないだろう。ただ、今回のステージに関しては、手軽なジャズ(フュージョン?)って言う感じで、非常に聞きやすかった。後で、丸本さんの譜面を見たら、1曲のうちに四分の二、四分の三、四分の四、四分の二と、めまぐるしい変拍子だが、それほどの難解さは感じなかった。ジャズ・プログレって感じ??まあ、ジャンル分けはよくわからないけど。

終演後、オーナーから、エリック・ジョンソンもアラン・ホールズワースみたいな感じがしたけど、どうですかと聞かれ、イヤ、もっとキャッチーですよ!と答えようとして考えたが、確かにピロピロ弾くギターは、似た部分があるかもしれない。どちらも「情感豊かなチョーキングで・・・」ってプレイの印章は無い。ただ、エリックの場合は、歌ものが多いので、全体のイメージは違った感じにはなる。ホールズワースが、どこを目指してたかは知らないが、エリックが目指すのは、ジミヘンでありクリーム時代のクラプトンであるのは、本人が語っていて、その辺りは結構方向性が違うのかもしれない。エリックは、ヴィンテージにこだわっているが、ホールズワースは、安定した音作りと言うことで、最新デジタル機器を使うことには躊躇なかったようだし。かと言って、こだわりが無かったのかと言えば、全くそんなことはなかったと言う逸話もある。要は、手法の違いなんだろう。その辺は、とても興味深い。

昨今、我々が憧れて来たアーティストが次々亡くなっていく。大なり小なり、各地でその偉業を惜しむイベントが開催されているんだろう。そしてこれからは、このような追悼イベントが増えていくことだろう。