真珠2006年06月29日

黒っぽく、顔がはっきり映る方がよいと言います。

6月の誕生石は真珠。2ヶ月ほど前に、8〜9ミリくらいの花珠(はなだま)の引き合いがあったときに取り寄せたものです。もちろん借り物。花珠と言うのは、ネックレスにするときに、形状、真珠層の厚さ、傷の有無などを一粒一粒チェックして、合格したものを言います。ただ、その基準は会社や検査機関によってまちまちで、結構差があります。そして、その基準は年々甘くなっているようで、真珠の質が落ちたと言われながら、花珠の数はそれほど減ったように感じません。例えば、真珠層の厚さですが、今は大体0.4〜0.5mm以上の厚さがあれば花玉鑑別は出ますが、2〜30年前は平気で1mmや2mm厚のものがあったそうです。

その理由は、越し物と呼ばれる2年かけて育てた真珠が無くなったからだそうです。今では、ほとんど1年未満で浜揚げします。なぜか?真珠貝の寿命が海洋汚染などにより短くなり、年を越した場合の歩留まりを考えると、さっさと出した方がリスクが少ないからです。ですから、全体的に質の下がった中でいい物を選んで「花珠」と付けている状態だそうです。

そう言うと、真珠ってダメじゃんと思ってしまいそうですが、その中でもきれいな物もまだまだあります。そして花珠鑑別が付いていない物でも、きれいな真珠もありますので、選ぶときは、色々見比べて選んでください。