プラド美術館展 ― 2006年10月12日
今日は天王寺にある大阪市立美術館に「プラド美術館展」を観に行った。15日に終わるので、駆け込みだ。平日だからすいていると思ったが、結構な人だ。それでも東京のこの手の展覧会よりましかな。
私は絵画に深い造詣がある訳ではないので「上手やな〜」程度にしか眺められなかった。出展作品は16〜18世紀、エル・グレコ、リベラ、ムリーリョ、ベラスケス、ルーベンス、ゴヤ等巨匠の作品も多い。半分が宗教画、半分が宮廷の王やその家族の肖像画だ。当時の画家達の最高峰が宮廷画家だと言うことを考えると、当然だろう。
ヨーロッパを旅行した時、特に絵が好きって訳でもないのに美術館に行った。まあ、ガイドにも載ってるし、行くところも無いし、だいたい学生はただだったし。額を前にして、手持ち無沙汰なので腕組みなどしてみる。一人なので、口は真一文字。近くで観て、ちょっと離れてみて、時々訳も無くうなずいたりしてみる。「ふ〜ん」くらいしか思ってなくても、なんか鑑賞した気分だ。プラドにも何度か足を運んだが、絵画の知識など全くなかった私が気に入ったのが、ゴヤの作品だった。初期の明るい色調から、だんだん精神世界の闇に入って行く後期。他の作品が、宗教画や宮廷がばかりが目立つので、それらとは違う作風に惹かれたのかもしれない。
スペインはマリア信仰が盛んで、聖母マリアを描いた作品も多い。特にムリーリョの描いた「無原罪の御宿り、エル・エスコリアル」の聖母マリアは、とってもかわいいので大のお気に入りだった。だが、人気のモチーフだけに、ムリーリョも数点描いており、行くたびに展示替えしたりしてり、そのかわいいマリアに会えなくて、残念な思いをしたこともあった。だが、今回、私のお気に入りの聖母マリアが日本に来ていたのだ。うれし〜!プラドでは、結構高い位置に展示してあるが、今回はより近くで観られた。ああ、行ってよかった。
お土産コーナーで、アルファベットのタイルを組み合わせた表札を買った。今まで表札が無かったが、これでかわいいのができたな。
15日(日)までなので、まだの方は是非私のマリア様に会ってきてください。チケットは、天王寺駅2階のチケットぴあで買うと、前売り料金で買えます。
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