残らず飲み干す白い汁2006年10月25日

今日は朝から、半日ドックに行ってきた。やはり厄年、自分が思っているほど健康ではないかもしれないし、ここ10年ほど健康診断も受けてないから、思い切って申し込んでみた。健康診断や人間ドックについては、ISSIさんやメリーさんも書いていたな。まあ、みんな自分のため、そして周りのために気をつけているんだな。

今回受けた健康診断が、過去の物と違うのは、そう、胃のレントゲンがあることだ。そこで必ず語られるのがバリウム。十人が十人、口を揃えて「まずい」「飲めない」「気持ち悪い」と答える、悪名高きバリウム。今日、私もその洗礼を受けるのか・・・そう思うと緊張と不安でドキドキしてしまった。

検尿、胸部レントゲン、血圧、採血とメニューは進んで行く。視力検査に腹部エコー、そしていよいよ胃のレントゲンがやってきた。まず、胃の動きを弱める注射というのをされた。おばさんの先生が「今までこの注射で気分悪くなったこと無いですか?」「いいえ、今日初めて受けるんです」「そうですか。この注射ね、かなり痛いんですよ」・・・なんでそんな不安にさせるんだ。肩に注射される。確かに痛い。「あ〜、痛いですね」「結構来るでしょ?」来るでしょ?やないねん。「目の前が、チカチカ光ることがありますが、大丈夫ですよ」・・・大丈夫か?10分ほど待って名前が呼ばれた。

「まず、この薬をこの水で一気に飲み干してください。ゲップはしないでください」次に渡されたのがバリウムだ。うん?5センチほどの紙コップに入ったそれは、想像していたより小さかった。医学の進歩で、量も減ったのかな?と思っていたら「これを一気に飲んだ後、左前にある残りを飲んでもらいますから」見ると、牛乳瓶くらいの容器がホルダーに揺れていた。初めて飲んだバリウム。ヨーグルト味?噂ほどまずくない。絶飲食だったので、すぐ飲み干す。う、粘度が高いな。これか飲みにくさの原因は。「では、左を向いて、前にある容器をとって、一口飲んでください」また一口ゴクリ。いけるかも。そう思ったら「では、残りを全部飲み干してください」ゴク、ゴク、ゴク〜〜。うう、だんだん固体を飲み込んでるみたいな感じになってきた。しかし、おなかもすいていたので、すぐ飲み干す。ああ、口の中が粉っぽい。「では、あっち向いて、こっち向いて・・・」胃の中のバリウムをまんべんなくいき渡させるためにか、縦に横に右に左に、宇宙飛行しよろしく回転させられた。そして初のレントゲンは終わり、あれだけ減っていたおなかは、バリウムで満たされた。

最後に、明日までに出なかったら医者に行けと下剤を渡された。そんなヤバい物飲ますなよ。その後、身体測定、眼圧、眼底検査に聴力検査。バリウムは消化も早いのか、もうおなかが減ってきた。聴力検査では、検査音か自分の腹の音かわからないくらいキュルキュル言ってる。そして、最後に検診で終わり。受付で「夕方までに出なければ、追加で飲んでください」と再度下剤をわたされた。

噂に聞いていたバリウム。確かにドロドロしていて飲みにくい。でも、想像していたほどでもなかった。終わっただけで、何となく安心したが、できれば行った方がいい診療科目を告げられ、ちょっとブルーにもなってしまった。残りの検査結果は、問題なければいいのにな。