初バンド、結成まで2006年10月31日

Happy Helloween!で、明日からいよいよ11月。今年も早かった。今日は仕事で神戸へ。絶好のドライブ日和だが、慎重に走行。仕事は一時間ほどで済んだが、行き帰りで一日つぶれる。まあ、気持ちのいい天気だからいいか。でも、車って、雨でも移動中は濡れないから、それはそれで好きなんだけど。

さて、初バンドはベース、それも横浜銀蝿と言うことになるのだろうか。二年生になり、自分の好きな曲でバンドをやりたいと思うようになった。しかし、ギタリストとしては奥手だったので、楽器やっている奴らは、既にバンドを組んで活動していた。そんな時、仲の良かった友達がギターを買ったと言う。また、小学校からの仲良しが、ポータサウンドを買ったと言う。うん、仲良しでバンド組めるかも。別の仲良しに「お前ベースやれ」と言い、四人でバンドを組むことにした。ただし、私以外は楽器初心者ばかり。それでも、来る文化祭に出演しようと言うことで、選曲が始まった。

いろいろ悩んだあげく、自分たちのキャラを生かして、コミック・バンドにしようと決める。もちろん、コミック・バンドが技量的に優れてないとできないなど知る由もなかった。「ウルトラセブン」「ウルトラマン」「ゲゲゲの鬼太郎」「妖怪人間ベム」など候補が挙がる。譜面も音源も無いけど、何とかなるだろう・・・って言うノリだった。そんなある日、別のクラスに、ピアノをやっていて、まだどこのバンドにも入っていない奴がいるとの噂を聞き、早速みんなでスカウトに行った。彼はおしゃれで、学生服の胸ポケットからジバンシーのハンカチを覗かせたり、王将はヌルヌルしているからイヤ!って言う奴だった。

果たして彼は加入してくれるのか。「バンド組んで文化祭出るんやけど、キーボードで入ってくれへん」「ええけど何やるの?」「ウルトラマンとかゲゲゲの鬼太郎とか・・・」「そんなんイヤやわ」。あっさり断られた。そりゃそうだ。オシャレな人は鬼太郎なんかやらない。ウルトラマンは振り付きで考えていたくらいだから絶対無理。「ほな、何やったらええの?」「ビリー・ジョエルやるんやったら入ってもええで」「よし、ビリー・ジョエルしよ」善は急げ?即決だった。

ところが問題が一つ、キーボードが二人になった。一人はポータサウンド買ったばかりの初心者。もう一人は子供の頃からピアノを習っている奴。苦渋の決断を迫られたが、キーボード初心者には諦めてもらうしかない。私はその場で彼に告げた「お前剣道部やからドラムやれよ」。彼はかなわないと知り、素直に応じてくれた。そいつは今でも、自衛隊のサークルでドラムを叩いている。

その頃私の家にはドラムセットがあった。銀蝿の発表の後、一緒にやったギターの奴から電話があった。うちの近所の先輩が、そいつにドラムをあげるから取りに来いと言われたけど、その日は夕方だったから、同じ町内のうちに置かせてくれないかと言うことだった。いいよ、と気軽に応じて、取りに行って驚いた。タムは3つあるけど、全部同じ大きさ。シンバルも3枚あったけど、スタンドは2本。スネアも2つあった。見た目もかなりボロボロだった。そしてそいつが、そのドラムセットを取りにくることは無かった。

もういらないと言うので、ヘッドの上からタオルを張り、シンバルやハイハットにもタオルのカバーをつけて、バスドラは邪魔なので、二つあるスネアの一つにペダルを付けて、ドラムの練習台を作った。結構いい感じで、2〜3ヶ月遊んだ。この前のドラムデビューは、この時の練習が役に立ったかな。しかし、ドラマーが決まったので、その練習台をそいつの家に運び込み、練習をさせた。そして、雑誌にスコアが載っていたジャーニーの「Don't Stop Believin'」を最初の課題曲として、各自個人練習に励んだ。

つづく