酢と薔薇2010年04月10日

ホルンは吹いてません。でも、入ってるのかな?
 1月に書きかけておいて、そのまま忘れていた。

 フォリナーの新譜は、昨年買った唯一の新譜だったが、実は同時に注文したものがあった。他に何か無いかな〜「栄光の旅立ち」はまだCD持ってないから、これにしようかな〜、などといろいろ検索してみると、ちょうどJoaquín Sabina(ホアキン・サビナ)の新作が出るところだった。スペインでは、カリスマ的アーティスト、スペインのボブ・ディランと呼ばれているサビナが新作を出す。価格が、予約で1000円ちょっと。これは買いだ!発売予定日も、12月3日と、Can't Slow Downの配送予定日(その時は2〜4週間待ちだったし)と同じくらいだ。と言うことで、予約した。ほどなくして、発売が一か月遅れた。スペインでは、11月に発売されていたようなので、輸入の関係だろう。それが届いたのが、1月頭だった。

 タイトルは「Vinagre Y Rosas」直訳すると「酢と薔薇」。歌詞を読む気がない、と言うか、読んでもわからないので、裏の意味があるのかどうかは分からない(笑)きっと「酢薔薇しい」作品に違いない!サビナは、昔は結構つやのある声で好きだったのだが、十数年ほど前から、噂では酒とドラッグによって、しゃがれた声になってしまった。それが渋いと言う人もいるが、私は好きではない。だから、しゃがれた声になってからのアルバムは、持っているものもあるが、あまり聴かない。

 今回のアルバムも、あんまり聴かないだろうな〜って思いながらも買った。それでも一度は聴かなきゃとならしてみたら・・・ええやん!1曲目の「Tiramisú De Limón」は、あれほど嫌だったしゃがれ声が、なんとも言えない味に聴こえる。4曲目の「Parte Meteorológico」では、思わずステップを踏むような軽快さ。それにこのサビ、これ誰でも歌えるぞ!「Menos Dos Alas」は、サビナには珍しいスパニッシュ・ギターが入ってる。全体的には、アコースティック・サウンドで、落ち着いた感じ。何となく南米っぽく感じるのは私だけか?でも「Crisis」のようなバンドサウンドも。

 99年だったか、新宿で見つけたアルバム「19 días y 500 noches」に日本でも売っている事に狂喜し、そして昔とは変わってしまったそのしゃがれた声を聞いたときのショック。2002年にスペインで買いあさったCDも、やはり声は枯れたまま。活動は精力的だったが、私の中では終わっていた。そんなサビナだったが、世間の評価は変わらず高く、枯れた声しか知らないファンも現れた。そしてこのアルバムで、私がやっと追いついたのか・・・久々によかったな〜。

 以前は日本で入手するなんて考えもしていなかったが、今はネットで買える便利な世の中。しゃがれ声だからと、買いそびれている作品も揃えてみようかな。