天然に近い人工?2012年05月24日

飴じゃないので、舐めても味しません。

琥珀は樹脂の化石だ。アクセサリーで樹脂と言うと、プラスチック等の人工的に作られた素材をさすが、元々はこの琥珀に似ているから付いたんじゃないだろうか。そう、琥珀はれっきとした天然物なのだ。昔はジャガイモみたいな物が多かったが、最近は技術の発達により、圧力と温度とガスにより、ブリザード(気泡)を入れたり抜いたり、色を濃くしたり薄くしたり、はたまた着色したりと、好みの物が作れるようになった。はたしてそれを天然素材と呼んでいいのか疑問も残るが、半奇石等は着色、加工は当たり前なので許される範囲なのかもしれない。ジュラシック・パークに、虫入り琥珀が出て来たが、今では後から虫を入れることもできるそうだ(爆)5〜6年ほど前から、中国人が買い占めに走っているので、価格がかなり上がっている。漢方薬に使うそうだが、ほんとに効くんだろうか?珊瑚も中国が買いあさっているので、高騰しているそうだ。血赤珊瑚等、日本で採れても、全て中国へ流れて行くらしい。また密猟も多いそうだし。

琥珀色と言えば、紅茶やコニャック等に例えられる茶系統を思い浮かべる。ところが最近は、赤く染められた琥珀が人気だ。チェリーという濃い赤は天然で、昔からあったのだが、透明感のある明るい赤は着色だ。また、黄緑色のグリーン・アンバーも最近よく見るようになった。天然のグリーンは少ないが、加熱処理で色が出る物もあり、近年それが出回っているそうだ。ブルー・アンバーと言うのは昔からある。ドミニカでしか産出されないそうで、普通の琥珀の5倍ほどの価格だ。ブルー・アンバーは、そのままだと黒っぽいのだが、太陽等の紫外線を浴びると青く発色する。だから、室内ではあまりきれいじゃない。ブラック・ライトを当てると発色するが、わざわざ持って歩く訳にも行かないしね〜(笑)

色々進化している琥珀だが、あまりにきれいに加工されていると、プラスチックだかなんだか区別が付かない、逆に安っぽくなってる気もする(笑)まあ、余計なお世話かな。