山の家、キノコ学習 ― 2014年11月21日
10月4日〜5日って、えらい前だが、花背山の家でのキノコ探索ツアーに参加した。花背山の家と言うと、京都市の小学5年生が、宿泊学習、昔で言う林間学校として使う施設。メインは、学校向けだが、空いている時期は一般にも開放している。今回は、山の家主催のキノコ探索ツアー。ただし、キノコを採取して同定するのがメインで、残念ながら食べるのが目的ではない。二日間のスケジュールは、採取のハイキングから、専門家による同定、夕食後はキノコについての学習と、かなり勉強モードが強い(笑)
この山の家。部屋は家族単位で割り当てられるが、部屋の中がチェックできるように、大きな窓がついている。二段ベッドで8人まで寝られる。シーツと毛布で、まさにキャンプって感じ。ユースホステルを思い出させるな〜。実は、チピラは2週間前に学校から来たばかり(笑)来年はヨースティーが来るし。
参加は9家族。昼過ぎについて、早速キノコ採りへ山へ登る。雨が心配だったが、どうやら持ちそうだ。足下を注意深く見ながら進むが、こういうのは、やはり子供たちの方が見つけるのが早く、あちこちで「あった!」と言う声が響く。ただ、山の家周辺はスギが多く、あまりたくさんのキノコは無かった。なんだ、もっといっぱい生えてるのかと思ったのに〜と、ちょっとガッカリしてると、先生が興奮して「これは!スッポンヤドリダケじゃないか!どこで見つけました?」と、白くて丸い固まりを持ってきた子供に訊いていた。なんでも、スッポンダケに寄生するスッポンヤドリダケは、日本でも10カ所程でしか見つかっていないそうで、その一つが花背なのだそうだ。「これは珍しい!」とあちこち探す。形は小指の様で、スッポンダケが地中にある間に寄生するらしく、掘らないと出てこない。ただ、さすが産地だけあり、珍しいという割に結構採れた(笑)
頂上付近になると、ブナ林があった。広葉樹の林には、さぞキノコも多かろうと思ったが、時期がちょっと遅かったのか、あまり無かった。ベニテングダケ!ってのを期待してたんだけどな。だが、私の興味は、キノコよりクワガタ!でも、10月なので、やっぱりいなかった・・・。夏になったらいるかな〜。
3時間程採取して戻り、形で仕分け、それを先生が同定して行く。参加者の中には結構詳しい人もいて、専門科の先生とこのキノコはあれだこれだと、楽しそうに話しているおとうさんもいた。自分で探したキノコの写真を先生に見せてたので、私も負けじと、この夏に見つけて写真を撮っておいた巨大キノコを同定してもらった(笑)しかし、本来キノコは、形や色では判断するのは難しいようで、「う〜ん、これはあれに似てるけど、ちょっと違う気もするし・・・」と、専門家も結構悩んでいた。「顕微鏡で胞子を見れば、一発でわかるんだけど」って、それなら顕微鏡を用意しとかんかい!ハッキリと名前のわかったものもあったが、◯◯の仲間とか言うものも多かった(笑)やっぱり素人がキノコに手を出しちゃいかんね(爆)
夕食後、スライドでキノコの講義。大学の講義?って言うくらい詳しい部分もあり、ヨースティーは寝てしまった(笑)その後、大きな天体望遠鏡で星空観察。薄雲がかかっていたけど、なんとか白鳥座の二重星を観ることができた。子供たちは二段ベッドに興奮しながらも、疲れたのかすぐに眠った。
翌日も、朝からハイキングでキノコ採り。前日と違うルートで、そこにはハタケシメジが多く生えているそうだ。これは、お土産にしてもいいと言うことだ!ただ、昨年、参加者が根こそぎ採ったので、地元の人からクレームがあったから、ほどほどにと言われた。前日と違い、なだらかな山道には、大きなコガネダケの群生や、ハタケシメジもあちこちに生えていた。1時間半程で戻り、その後同定。昨日も今日も、あまり無いと言いながら、30種類程のキノコを採ることができた。
教育施設なので、バイキングの食事も学食を思い出させるクォリティ(笑)ただ、これだけ自然に囲まれてながら、コスト面からか、出来合いのオカズだったのがちょっと残念。もっと地元の野菜なんか使ってもいいと思った。
年間通して、様々なイベントがあるようなので、また面白いものがあれば行きたいな〜。
そうそう、持ってかえったハタケシメジは、早速夕飯で食べたが、おいしかった!
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