A Night at the RAG Vol.4〜ふれでぃの勤労に感謝する日(その2)2005年11月26日

 完全尼嗜好は、今やクイーン祭の初心者救済バンドという位置づけらしい。とはいうものの、よそには負ける気無し。コスプレこそ無いが、YKさんは色々ネタを仕込んでいる様子。私も、札幌WWRUでみょうがさんからプレゼントされた"ブライアン風づら"を被っていざ出陣。腕にはメンバーお揃いのブレスレット。幸運にも、よく知っている顔は後ろの方。ただ、真横から見つめるjazzさんの視線には、目を合わさないように気を付けた。緊張するしね。オープニングはThe Invisibleman、ベースが要の曲。順調に滑り出し、まずは第一関門突破。しかし、リハと違って、なんか音が小さい。実はづらを耳まで被ったせいで、音が聞き取りにくくなっていた!う〜ん、ゲネはやっとくべきだな。

 2曲目「うちひしがれて」には、仕込みネタが。そう、曲のブレイクで今年流行りの「フォ〜」を全員決めポーズ付きでやる予定。一応これも振付か?そこから曲に戻るのが、練習ではなかなか合わなかったが、本番は難なくクリア。まあ、私はちょっと遅れたけどね。そして、心配だった3曲目。Thank God It's Christmas。YKさんがサンタ帽を被ると、会場から「あ〜」って言う声が聞こえる。これも譜面が無く、演る度にあーでもない、こーでもないと改正、苦労した曲。上手くいったんだろう。と言うか、全体をあんまり聴いてる余裕もなかった。またこれから録音されたものなどを聴くと暗くなるかな。

 そしてラストソングHeadlong。この曲では、YKさんが被った帽子が、ドンドン伸びていく=頭が伸びていく=HeadがLongになる=Headlong、ばんざ〜い。って言うネタがあるが、自宅練習中はなかなか上手くいかなかったそうで、ほとんどぶっつけ本番。なんかなが〜い帽子が、こっちに伸びてくる。上に行くのと違うの?気にはなるが、この曲、構成がややこしい。気にせず弾いていると、突然隣で≫パン!≪と風船の割れる音。実は、帽子に仕込んだ風船に空気を送って、長く伸ばす作戦だったが、その風船が割れた音だった。お客さんは何事かわからなかっただろう。こっちもびっくりしたしね。演奏止まらなくてよかった。

 そして、アッと言う間に出番は終わった。は〜、出来なんかどうでもイイや。本番はもちろん大事だが、そこまでみんなで練習して作り上げていく過程が好きだし、大事だと思うから。メンバーが「やってよかった」と満足してくれることが一番。本番はその結果。見に来ていただいた方、そんなスタンスでごめんなさい。

完全尼嗜好の演奏曲目
The Invisibleman
If You Can't Beat Them
Thank God It's Christmas
Headlong

 続くはQyueenII。出番も終わったし、これでゆっくり見られるかな。去年は奇抜な衣装で登場だったけど、今年も我々が終わった後、すでに舞台袖にはパンパンに膨らんだまんきちさんが、見切れないようにスタンバイしていた。ここは演奏は若者組、歌は中年組+BBA看板娘のE-yoちゃん。サモさんは犬?(実は巨大ネズミ王だった)、まんきちさんは巨大パンプキン、E-yoちゃんはメイド・コスプレ、Brendaさんは・・ドレス。4人がフロントに並んだら、後ろは見えない。今年は素晴らしいコーラスに加えて、ダンスも。ヒゲダンスや東村山音頭にアイーン(実はパラパラだった)も決まって、会場をわかせた。それから「手を取りあって」の歌い出し、かなり低いと思うけど、Brendaさんはしっかり歌ってた。実力あるんだな〜。

 踊り狂うフロントに対して、クールな演奏陣。演奏もバッチリ決まって、魅せて聴かせる素晴らしいステージだった。普段はクールにしていた若者演奏組も、終わったときは笑顔だった。その顔をみんな見たかったんだよ。

Qyueen IIの演奏曲目
Doing All Right
Great King Rat
My Fairy King
Teo Toriatte

A Night at the RAG Vol.4〜ふれでぃの勤労に感謝する日(その3)2005年11月27日

 そして、なぜか宿敵?となったLILAQUEEN。その演奏は、すでに8月に完成しており、10月には熟成の域に達していた。11月には熟れすぎて、腐るんじゃないかとの懸念もどこへやら(そんなもの無いか)。観客動員も素晴らしく、会場からは「やっさ〜ん」と茶色い声が飛ぶ。負けずに焦げ茶色くらいで叫んでおいた。今年は紅一点ちらさんを欠くが、逆にノビノビとした演奏になった(スペース的にです)。他のバンドと比べて、メジャー曲が多い分、会場の乗りも違う。お客さんは、メジャー曲を一緒に歌って楽しみ、そして、それがさらにバンドに力を与える。そんな相乗効果が現れた瞬間だった。

LILAQUEENの演奏曲目
Fatbottomed Girls
Play The Game
It's Late
Somebody To Love

 来年はJunGreenさんから、このイベントのプロデュースを引き継ぐsinぼじおくんのテクニカルバンド。ギターの弦が1本多い。最初の2曲、Stone Cold CrazyとI Want It Allは、去年のサイコキと同じ選曲。若者に好かれる曲なのだろうか?ヴォーカルの西口君は、ハイ・トーンまでしっかり出て、会場のおばさんを魅了していた。キーボードのパートをギターがスイープで決めたり(MFCオーナー分析)と、そのテクニックを存分に出して、クイーンの曲を見事に自分たち流にこなしていた。

Acid Noteの演奏曲目
Stone Cold Crazy
I Want It All
Don't Try So Hard
The Show Must Go On

 よたろう皇帝率いる、今年限定ポール・ロジャース関連の選曲。皇帝、いつもより髪の毛が10倍くらい伸びて、床に着きそう。もちろんヅラだけど。ポール・コゾフ歴25年を誇る皇帝のギターは、いつも以上に味が出ていた。音の出ない間のバッキングが、その年輪を語っている。ヴォーカルのきしやんさんは、声量も抜群。会場がちょっと静かだったのは、その歌に圧倒されたからだろう。ただ、MCで後でやる予定の「ムスターファ」のさわりをやったのはいただけない。その日のセットリストに入ってなかったり、すでに終わってたなら、やってもよかったけど、ネタバラしては、後からやるjazzさんがかわいそう。とは言え、ストレートを地でいく、素晴らしいステージだった。

Fire and Watersの演奏曲目
Can't Get Enough
Feel Like Makin' Love
Mr. Big
All Right Now

 いよいよラストのバンド。今回は3人それぞれ初ヴォーカルを披露。TOMさんが、ブライアン風のディレイを使ったギターソロを弾く。ソロの最後は「さくらさくら」で締めた。今年の公演で実際にやった(と思う)ので、公演を観た人は、ニヤリと思い出してたのではないか。

TOM, Jun & Sinの演奏曲目
Driven by You
I Want To Break Free
I'm In Love With My Car(以上メドレー)
Dead On Time

A Night at the RAG Vol.4〜ふれでぃの勤労に感謝する日(その4)2005年11月27日

 そしてファイナル・セッション。今回、先だって急逝した、クイーンと関係の深い本田美奈子さんのCrazy Nightをやることに。ヴォーカルはE-yoちゃん。その小柄な体からは想像できないくらいしっかりした声で歌う。いずれにせよ、かわいい。ギターは、サモさん、はじめちゃん、masuyanさんの3人。そして、ファイナルは、すべてcharlyさんメインのツインドラム。会場では、私の隣の席だったcharlyさん、緊張のあまり、食べ物ものどを通らないなんて言ってたが、本番になると、堂々の叩きっぷりだった。

 続いては、jazzさん登場で、ROYさん譲りの「で〜ろ」で客席をあおる。その衣装も、さすが本職、バッチリ決まっている。ひとしきり観客をあおると、紙コップに入った北海道みやげを会場にぶちまける。そして「さっき言われて悔しいけど。」とMustaphaに。やっぱり。

 残るはいつもの3曲。まずは、Bo Rapから。ピアノは白と黒さんに、そしてファイナルのベースは、実は私と小学校2〜3年生の時、クラス違いだったことが発覚したろくまん(同級生だから呼び捨て)。私もギターを弾くが、あれ?音が違う??チューニングがかなり狂っている。TOMさん、ぼじおくん、ろくまんにいっせいににらまれる。σ(^◇^;)急いで、サモさんにチューナーをつないでもらい、チューニングを合わせて参加するが、ほとんど曲は終わってた。

 気を取り直して、次はソロを弾くWWRY。ドンドンパッ!この曲のドラムはBBAマスター。Kahyaさん、まんきちさん、E-yoちゃんと歌い継いで、いよいよ決めのパート。ジャ〜〜ン・・・ドンドンパッ、あれ??おいら間違った???ジャ〜ンとシンバルが鳴り響くところが、そのままドンドンパッって・・・。BBAマスターを見るが、笑顔でドンドンパッ。TOMさんは、こっちをにらんでる。まあええわ。強引にソロ弾いて終わった。フ〜〜。

 そしてラストWe Are The Champions。この頃にはステージにはあふれんばかりの出演者、と言うかあふれてる。飛び跳ねるEriさん、エフェクター踏んで、ジャック抜ける。すかさずサモさんつなぐ。まあ、この時点で、音なんかどうでもいい状況。あ〜〜、今年も終わった〜〜。

Final Sessionの演奏曲目
Crazy Night
Mustapha
Bohemian Rhapsody
We Will Rock You
We Are The Champions

 今年も盛大だったクイーン祭。みなさんお疲れさまでした。立ち上げからここまで育てたJunGreenさん、お疲れさまでした。来年からはsinぼじおくんがプロデュース。どう変わるのかも今から楽しみだ。

A Night at the RAG Vol.4〜フレディの勤労に感謝する日(その後)2005年11月28日

 緊張と興奮の本編も、観客との大合唱で終わった。会場全体が一体となるファイナルは、クイーンの偉大さ、そしてクイーン・ファンの熱さを感じる瞬間だ。

 一息つく間もなく、片づけが始まる。何せ40人からの出演者、楽屋は楽器だけでもあふれているのに、衣装、荷物と、自分のもの探すだけでも大変。あっちこっちにおいた荷物を集めて荷造りをする。終演後は、JunGreen映像蔵からのレアビデオ上映会。今年はロジャー特集だそうだ。

 終わってからの楽しみは、普段ネット上でのお付き合いの人たちと会うこと。おっと、その前にビール、ビール□\(^_^ )。さて、今年になってから、いろいろな人のblogにおじゃまするようになり、人見知りの激しい私も、結構知った名前の人が増えた。まずは、いきなり帰ろうとする、サザエさんヘアーがかわいいasamiちゃんを引き留める。札幌にもかわいいasamiちゃんがいるが、こちらは京都のasamiちゃん。彼女、他のイベントでも、いつもすぐに帰っちゃう。まあ、おじさん達の相手するのは嫌だろうけど、たまにはいいじゃない。いろんな人がこれだけ集まるのも、年に一回のことなんだからと、ご贔屓筋のMFCオーナーに任せる。

 RAG社長夫人のひかるさんと娘さんのあっぴーがいた。ひかるさんは、このイベントの心強い後援者。来年はまたステージに戻って欲しいものだ。そして、今年はフレ饅販売に徹したあっぴー。E-yoちゃんとダブル娘ペアでの出演も将来有りかな?YKジュニアにも、ギターの腕を磨いてもらわないといけないな。腕を磨くというと、野望に燃える青年君。去年、たまたま隣の席だった。その時は、ギターを始めたばかりだったそうだが、今年はBBAでステージデビューも飾った。受験を控えているが、晴れて合格の暁には大暴れしてくれるかな。いやいや、まだまだ負けへんで!

 ジョッキ片手にあちこちふらふらと乾杯に回る。大人しい直ちゃんもtoko&YK一家が面倒を見てくれていた。せっかくなので、QyueenIIのテーブルに連れていく。QyueenIIはRAG名物モツ鍋をつついていた。思えば、彼らと初めて会ったときも、モツ鍋を食べていたなあ。みんなと乾杯。直ちゃんはBrendaさん、前滝さんに任せ、私は隣のロジャバリンさん、リロイKちゃん、メリーさんのテーブルに向きを変えた。

 案の定「無視したでしょ!!」と責められる。ロジャバリンさん、酒じゃなく水飲んでると言うが、テンションはいつもと変わらず。piazzolla@さんに対抗する京都代表キャラはあなたで決まりだ!メリーさんとは、会って話をするのは初めて。お友達と一緒だったが、案外大人しくされていた。それとも来年の自分のステージでの姿でも考えていたのかな?初代・完全尼嗜好メンバーのBanKさんもやって来た。こうやって、出演者候補がゴロゴロいるから、うかうかしていられない。KORGのSHIGEさんが、突然私の本名を。実は楽器屋のJEUGIAで、今日のイベントのこと店員さんに話したら、その店員さんが、知り合いが出ますよと話してたらしく、よくよく聞くと、私のことだったらしい。世間は狭い。

 それからLILAQUEENのテーブルに。メンバー+ちらさん達と乾杯。開口一番、やっさんが「YKさんとたにさんのトレードが先ほど成立しました。」あら?「来年はMFCオーナーと、レイナード・スキナードやるんじゃないんですか?」「まあ、それはそれで・・・」ドラムの福谷さんと、お互いクビですかとしょんぼり。ギターのんがさんが「○○の曲を○○でやりましょう。」とおもしろい話をくださった。アレンジでおもしろくなりそうなので、ここでは秘密。私の技量が着いていけるかな?

 先ほどのテーブルに戻ると、カネルさんがいた。クイーン名古屋公演では、よっしい☆が通訳でお世話になり、そのおかげでブライアン・メイの使用ピックとセットリストをゲットすることが出来た。その話を聞くまで、カネルさんの旦那様がアメリカ人とは全然知らなかった。それ以来考えていたネタ、「旦那さんの名前はサンダース?」と言うと、飛び上がって笑ってくれた。よかった、怒られなくて。

 そうこうしているうちに11時。今夜はBBAをオールナイトで開けていただいていると言うことで、そちらに移ることにする。最初は、明くる日のこともあるので、行かないつもりだったが、ご近所にすむ前滝さんに送っていただけると言うことで行くことにした。あちこちあいさつして、荷物をまとめ、前滝さん達をさんざん待たせてBBAへ。帰り際、毎年PAをしていただいているRAGの秋葉さんに、素人の演奏申し訳ないと言うと、会場を指さして、「いいえ、ほら、これだけみなさんが盛り上がってくれるんだから、いいんですよ。」と言ってくれた。

 BBAに行くと、すでにセッションが始まっていたが、1時過ぎには帰ることに。どんどん人が増え、結局20人くらい集まったかな?みんなえらいパワーだ。来年はぼじおくんがプロデューサー、と言うことは、開催は確実!またステージに立てるかどうかはわからないけど、もうずっとスケジュールに入るイベントとなった。

 最後に、このイベントを立ち上げ、ここまでに育てたJunGreenさん、本当にお疲れさま、そしてありがとうございました。あなたはいつも、ファンの力、お客さんの力でこのイベントが続いていると言ってるけど、裏で(そして表で)の仕切、そして調整がなければ、とうに空中分解していたでしょう。来年はプレイヤーとして、存分に活躍してください。