恐怖の快感2008年07月09日

演技はいいが、名前が・・・エスパルタコ
 七夕の頃になると、牛追いで有名なサン・フェルミン祭がスペインのパンプローナで行われる。朝8時にスタートする牛追いは、毎日テレビ中継されるほどだ。「牛追い」なのだが、なぜか人々は牛に追われる方を選ぶ。毎年何人もけが人が出るのに。実際牛を間近で見ると・・・でかい。それが十数頭で走って来るのだから、あの前に出るのは、かなり根性が要る。迫り来る恐怖、そこから逃げる快感。そのスリルがたまらないのだろう。残念ながら、この祭に行った事は無いが、若い頃ならともかく、今はテレビ中継で充分かな。

 牛と言えば闘牛。牛を寄ってたかって剣で突いて殺すなんてと、動物愛護団体からクレームの嵐が起こるだろうが、それはまさに命をかけた芸術。活け造りや踊り食いと同じく文化なのだ(違?)生と死の紙一重の技に、観客は興奮し熱狂する。闘牛の牛も、もちろんでかい。角は大人の腕くらいの大きさ。それに引っ掛けられると、人形ですか?と思うほど、人間がブンブン振り回される。そんな牛を見事に操り、演技する闘牛士は、カッコいい。見れば必ず!とは言わないが、かなり感想が変わると思う闘牛。機会があれば、ぜひ生で見て欲しい。

 写真は1990年のバレンシア、闘牛士は当時No.1のエスパルタコ。

ナサレノ2008年04月07日

パーティみたい
 セマナ・サンタのナサレノ。チビちゃんはやっぱりかわいいですね。

セマナ・サンタ2008年04月05日

KKKではありません
 イースターネタ、やっとアップです。ただ、ネタと言うほど中身がないですが。

 スペインの復活祭はセマナ・サンタ(聖週間)と言います。イースターと言うと、きれいにペイントしたイースター・エッグを隠すイメージがありますが、スペインでは卵を飾ったりしませんでした。セマナ・サンタの間、街中でプロセッシオンと呼ばれる祭壇の巡航があります。それを先導するのが、とんがり帽子をかぶった人たちナサレノです。目だけしかない姿は、初めて見るとかなり異様ですが、顔全体を出した子供なんかは、とってもかわいいです。地区によって、衣装の色も様々です。私がいたグラナダでもたしか30くらいの巡航があるそうです。

 祭壇は幅2〜3m、長さ4〜5mと結構な大きさです。スペインでは、マリア信仰も強いので、キリストの像以外にもマリア様の像も多くあります。祭壇は、神輿のように街中を練り歩きますが、普段のスペイン人らしい乱痴気騒ぎはなく、厳かに進みます。大きな祭壇の下は、四方を織物などの布で覆われており、その中には数十人の人が入って持ち上げています。下から見ると、たくさんの足が並んでいますが、スペイン人らしく無く、きちんと整列しています(笑)。変なところで、信仰心の強さを感じました。

火祭り2008年03月19日

上にぶら下がっているのが爆竹です。
 隣の庭の桜が満開になった。その向こうの家の紅梅はまだ二分咲きなのに。日本で春を告げるのはやはり桜だが、スペインで春を告げるのはバレンシアの火祭りだ。いや、もしかするとそれを感じているのはバレンシアだけか?じゃあ、セビージャの花祭り?それも地域限定だから、やっぱりセマナ・サンタ(イースター)かな。ん?行事だから、日本ではお水取りか??とにかく、今日はバレンシアの火祭りの日なのだ。

 バレンシアは、地中海に面したスペイン4番目か5番目の都市。オレンジのバレンシア、パエジャのバレンシアである。だが、やっぱり火祭のバレンシアである。ちなみにリンク先は火祭りのホーム・ページだが、下の方に昼の花火の模様がYouTubeで貼ってある。決して戦争や暴動ではない。お祭りだ。いかにもスペインって映像だ。

今年の作品色々
大物作品
子供向けの作品

 バレンシアの火祭りは、「ファジャ」と呼ばれる人形が、町の広場や交差点などにに作られる。その数は大小併せて200を超える!小さなものでも2mほど。大きなものは15mを超える高さだ。それらのファジャは、19日の夜0時にいっせいに焼かれてしまう。それが「火祭り」たるゆえんだ。一番大きな市庁舎前のファジャは、炎が30mも上がると言う。小さなものでも、炎は4〜5mも上がり、熱くてとても近づけない。近所の家では、樹脂製の雨戸が融けたり、電線が燃えたり。だけど、建物自体は、さすが石の文化。日本だったら、町中焼けるな。

 この火祭りはまた、闘牛シーズンの始まりでもある。これから半年、マドリッドの祭まで、闘牛は各地を回る。19日は楽日とあって、有名闘牛士がでる。それについてはまた別に。

 そんなわけで、久しぶりにスペインのネタでした。

「駅」その残骸2007年02月04日

鉄道の資料になったと思うのに・・・

グアディクスの古い駅に放置してあった機関車。青く明るい空のもと、朽ち果てた姿が何とも寂しい。この後十数匹の野良犬に追いかけられ、必死で逃げた。もし咬まれていたら、狂犬病なんてことにもなっていたかも・・・。

しりとりバトン「駅」2007年02月03日

もっと人の集まる所へ持って行けばいいのに。

ちゃーめさんから回ってきた「しりとりバトン」、お題は「え」。最初は「エレキ・ギター」にしようかと思ったが、この言い方が何とも古くさい。加山雄三かベンチャーズって感じだ。だからやめ。で、フと思いついた「駅」にしよう。

私は鉄道オタクではないが、列車の旅は案外好きだ。もちろん家から目的地まで移動できる車の旅の快適性は、パワーが減りつつある年齢になると、かなり捨てがたいものがある。しかし、他人と一定時間同じ空間で過ごさなければならない列車、特に長距離列車には特別な雰囲気があり、それがまた旅の演出にはもってこいなのだ。

とは言え、私が列車を利用して旅したのは、ほとんどがヨーロッパでのことだ。あちらの長距離列車は、8人もしくは6人が一部屋のコンパートメントだ。最初は無口だった客達も、時間が経つとお互い話が弾み、食べ物や飲み物が配られ、各々の下車駅で手を振って別れる。列車の旅には、そんな楽しい思い出がある。もちろん、油断して寝ていたら荷物を盗まれたなんて嫌な思い出もあるけど。

向こうの駅と言えば、想像するのが巨大アーチのターミナル駅。大都市では、あまり街中に列車を敷かないので、自然とターミナル駅が増える。日本ではほとんど見かけないが、京都駅山陰線のターミナルホームを見てのむりんが狂喜したらしい。たしかに雰囲気はあるな。叡山電鉄出町柳駅や今は無くなった、京津線三条駅なども、プチ雰囲気あるな。

駅ではバーやカフェで列車を待っている人、迎えにくる人、旅立つ人、改札が無いので、駅の施設だけを利用する人など混沌としている。巨大なアーチ、それはそこに暮らす人々の人生の玄関でもあるようだ。向こうの列車は、必ずしも時刻表通り動いてくれないので、2時間待ちとか、夜遅くに着いた時は、一晩明かすとか、結構駅を利用させてもらった。

日本の列車の旅での憧れは、やはり駅弁だろうか。今では数も減ってしまったようだが、目的地に着くまでに、途中の名物を味わえるなんて、なんて幸せなんだろう。ところが鉄道旅行が盛んなヨーロッパに、駅弁が無いのは、不思議だ。まあ、だいたい旅行と言うと、パンにハムやソーセージ、チーズなど持ってきているから、必要ないのかもしれない。

写真は、グラナダ市郊外にあるGuadix(グアディクス)。洞窟住居で有名な村だ。田舎なので、駅員もいなかった、ホームだけの駅。うちの近所のJR駅も、いまだにこれに近いものがあるけど・・・。機関車はもちろん飾りです。

というわけで、しりとりバトン、二人の人に回すと言うことですが、あんまりバトンやってる印象がないみょうがさんとまんきちさんに振ってみよっと。駅の「き」です。

6日いろいろ2007年01月06日

 今日見たニュースに「天皇陛下が運転免許更新」というのがあった。天皇って免許持ってるんだ。それ以前に、自分で運転する機会があるのか?記事には「皇居内で、テニスに行く時に、美智子様を乗せて運転される」と書いてあった。皇居内なら免許必要ないでしょ。更新は、警視庁から講習に出向いてくれるそうだ。もちろん、免停講習などあり得ない。皇室の方の動きって、とてものろく優雅に見えるから、速度も30km/hくらいだろうか。もちろん運転中は手は振らない。どんな車に乗っているんだろう?そこはちょっと興味があるな。

 スペインでは今日はel dia de los reyes magosのはず。最近、現地在住の方が見てくれるようになったので、いい加減なことは書けない。いや、適当なこと書いて、訂正入れてもらう方が楽かな?とにかく、スペインは祭日で、子供達はこの日にプレゼントをもらうはず。これは、キリストの誕生を祝って、東方三賢者がお祝いを持って訪れたことに由来する・・・はず。ああ、なんか全部弱気だ・・・。グラナダにいた時は、通りでパレードがあり、三賢者に仮装した人々がアメを配っていた。正月より、この日の方が盛り上がるのである。

 今日は父親の誕生日だったが、子供達にお祝いを言わせるのをすっかり忘れていた。まあ、明日言わせるか。

病院通い2006年12月02日

だいぶましにはなったが、まだ声がまともに出ない。咳も出るので、医者に行った。いつもすいているのに、シーズンだからか結構人がいた。それでも10分ほどで診察してもらう。治りかけではあるが、薬をもらう。あまり無理に声を出すと、ポリープができるので、あまり声は出さないようにと言われた。しかし、そうも言ってられない。朝はギャギャーいいながら子供を保育園に連れて行かなくてはいけないし。おまけに今日は、保育園に送って行く途中で、タクシーの運ちゃんと言い合いになるし。電話で話すと、聞こえにくいと大きい声になるしで、なかなか声を休める機会が無い。以前風邪でのどをやられた時は、4〜5年ほど高い声が出なかった。今回もそんな風にならなければいいけど。

そんな訳で、病院に行く機会が増えているのだが、若い頃はほとんど行ったことがなかった。もちろん入院などしたことが無い。高校生の時、自転車に乗っていて、車に7m跳ねとばされた時も、その日に退院し、二日後の修学旅行にも行ったくらいだ。でも、結構重症になった時が一度ある。スペインで交通事故にあった時だ。

1987年12月2日、午前3時半頃だから、正確には3日か。私は10月に、サラマンカからグラナダへ引っ越していた。サラマンカではホーム・ステイだったが、グラナダでは学生同士でアパートをシェアしていた。その日は友達のルーム・メイトの誕生日だったので、そこの家にお祝いに行き、車で送ってもらった。私は助手席に乗っていた。スペイン人って、石畳の細い道でもスピードを出す。そして大通りへ出て、交差点を左折(日本での右折)の為に一旦停止。対向車線からヘッド・ライトが近づいてくるな〜と思ったら、スルスルと車が交差点に入って行った。あっ!と思うと、みるみるライトが大きくなり、私の方へ向かってくる。そして次の瞬間、ものすごい衝撃とともに、車の中を体が跳ね回った。

しばらく呆然とシートに座っていた。車は180度向きを変え、中央分離帯近くまで飛ばされていた。乗っていた3人も無事のようで、もう外に出ている。パトカーも来ているようだ。右耳の上の辺りが熱いので触ってみると、血が出ていた。どうやら頭でドアのガラスを割ったようだ。足が痛いが歩ける。とりあえず、パトカーで病院へ連れて行ってもらった。頭の傷は、縫うほどでもなかった。各部レントゲンを撮って、写真を見ながら診察。何か注射をしているかと訊いている。何だ?辞書で調べると「破傷風」だった。そんなの、もう日本に無いぞと言うと、今日一回、三ヶ月後にまた一回、それから5年ごとに打てという紙をもらった。そしてレントゲンの結果は、左膝の皿が欠けていた。写真で見ても、丸い皿の下の方が割れている。入院だなと思ったら、今日は帰れという。そして、足を動かさないで、一週間後に来なさいと言われた。松葉杖は?と思ったが、スペインでは貸してくれないのか、朝の5時頃そのまま帰された。

You Tubeで観る(極狭い)あの頃のスペイン歌謡「Los Toreros Muerutos」2006年11月29日

ジャケットデザインは、全てヴォーカルの人の作品

 またまたやってきました、このシリーズ。今回はLos Toreros Muertos(ロス・トレロス・ムエルトス)です。「死んだ闘牛士達」という名前のこのバンド(ヴォーカル、ベース、キーボードの3人組)、一応コミック・バンドになるのでしょうか?なかなかシニカルと言うか変な歌詞で、思わず笑ってしまいます。でも、ライブパフォーマンスは、至って普通でした。

On the desk/Manolito「オン・ザ・デスク〜マノリート」
スペイン人は、日本人と同じくらい英語が苦手です。街中で英語で話しかけても、そそくさと逃げられることも多いです。この曲は題名の通り、英語で歌っていますが、動詞の活用や前置詞の間違いを訂正して行くという内容で、その後は言葉遊びです。とは言いながら、結構おしゃれな曲です。そして幼なじみを歌った「マノリート」に続きます。珍しく英語なので、「On the desk」の歌詞を載せておきます。ブリッジの動詞の活用をそのまま歌詞にしたところなど最高です。

"On The Desk"
My pencil and my book is in the desk (are, are, are)
My pencil and my book are in the desk (on, on, on)
My pencil and my book are on the desk (that's right! man)
My pencil and my book are on the desk that's right man

My tailor is rich and my mother's in the kitchen
My tailor is rich and my mother's in the ketch

Every children play football in the camp
Everybody play football in the camp
And I pray to my god, because I want to fuck
All the girls, every day, every where, everybody

My tailor is rich and my mother's in the kitchen
My tailor is rich and my mother's in the kitchen

I am, you are, he is, she is, it is,
We are, you are, they are
Well (well), well (well), very well Manuel

Pretty kitty like the milk (likes milk)
Pretty kitty likes milk
Big dog likes kitty pretty
The butyl is little, the teacher is tall, tal y cual

My tailor is rich and my mother's in the kitchen
My tailor is rich and my mother's on the kitchen

On the desk, on the desk, on the desk

Hello, my name is Mary Wilson
I am twenty four years old
I don't remember where is Meridian Street
And I like to sing in a spring

On the desk


Mi aquita amarilla「ミ・アグイタ・アマリジャ」
「私の黄色い水」バルで40杯以上ビールを飲んで、オシッコをしたら、下水管から川に流れて、野原に撒かれて、海に出て、蒸発して雲になり、雨となって戻ってくると言う、オシッコの一生を歌った壮大な曲。彼らのヒット曲の一つです。

Los toreros muertos (presentacion)「ロス・トレロス・ムエルトスのテーマ」
闘牛でおなじみpaso dobleのメロディーで始まる、彼らのテーマ曲です。

You Tubeで観る(極狭い)あの頃のスペイン歌謡、番外編「アニメソング」2006年11月14日

またBSでやっているのか・・・

 好調のこのシリーズ。「知らない曲を紹介されてもね〜」とお嘆きの方に、おなじみの物を少しばかり。

 日本のアニメは、かなり昔から世界中で放送されており、私がスペインに行った時も「キャンディ・キャンディ知ってるよ」とかよく言われました。向こうに行ってる時に、ちょうど放送していたのが「アルプスの少女ハイジ」。再放送らしく、ステイ先の子供も知ってました。番組開始を知らせる、宣伝ポスター。はがそうとしたら警官がきたのでやめましたが、今でもとってこなかったこと後悔してます。

「アルプスの少女ハイジ」
確か日本語で流れていた気もしますが、スペイン語だったかな?ハイジのスペイン語盤LPは2枚持っていますが、日本語で入っていたり、スペイン語だったりいろいろです。ハイジは「ヘイディ」、ペーターは「ペドロ」、おんじは「アブエリート」です。

「まっててごらん」
テレビでは日本語で流れていました。

「母を訪ねて三千里」
微妙にメロディーが変わってます。音程もヤバい。

「母を訪ねて三千里、エンディングテーマ」
似ているようですが、全く別の歌になってます。

「キャンディ・キャンディ」
カンディ・カンディです。

「ドラえもん」

「ドラえもん(お話)」
「ドラえもん」「のびた」って呼んでますね。

「マジンガーZ」
マジンゲル・ズィー!
外国人との話に詰まった時は、アニメの話題も結構受けるかもしれませんね。