秋のクライマックス22007年10月07日

 金木犀の香りが冷たい風に運ばれ町を包む、今日は祭のクライマックス、神輿が練り歩く。昔から実家の前の道は神輿の巡航コース。午後一番に通るので、すぐそこの堤防を上がると、神輿や神馬が昼休みを取っている。一時過ぎ、太鼓の合図とともに神輿がやって来た。「あらえっさっさ、あらうんとまかせ」。毎年思うが、結構フラフラだ。子供の頃は、家の前で派手にもんでくれたのに。交代するとは言え、一日中担いでいるのだから、現代人にはかなりキツいだろうな。ビデオ構えただけで、腕がプルプルする私などが言えることでもないか。

 向こうの方から神輿が来ると、ヨースティーは指差して喜んでた。チピラに「抱っこしたげよか?」と訊くと「抱っこは嫌!」とお姉ちゃんぶってる。目の前で神主さんが馬に乗ろうとしたが、なかなか乗れない。鐙に足を掛けるにも、馬って高い。台を持って来てやっとこさ乗るが、袴が鞍に引っかかって、情けなく張り付いた状態になった。袴を直して、やっとこさ乗って、パカパカと歩いて行った。チピラは「馬に乗ってたのは、お殿様かな?」と言ってた。

 チピラにとってのクライマックスは、数日前から遊びに来ていた双子のいとこだ。年はひとつ下だが、埼玉に住んでいるので、なかなか会えない。祭に合わせて来るというので、一ヶ月も前から楽しみにしていた。運動会も観に来てほしいと言ってたが、海遊館に行くので、残念ながら見てもらえなかった。昨夜は、弟一家も一緒に夕食を食べた。祭と言えば鯖寿司。6本が、あっという間に無くなった。

 チピラたちは、去年と比べるとやっと一緒に遊べるようになって来たかな。今年はヨースティーも入れて4人で、連日ギャーギャー大騒ぎだった。いとこたちは、今朝車で帰ってしまったので、神輿は見られなかった。チピラは「御神輿見たら良かったのにね〜、お馬さんもいたのに」と、とっても残念がっていた。別れる時も「また遊びに来てね」といつまでも手を振っていた。別れの寂しさから、お腹が痛くなったりして、ちょっと心配したけど、帰ってから、鯖寿司とロールケーキ二つをペロリと平らげたので一安心。数日間にぎやかだった実家も、静まり返って、寂しくなったな。明日は保育園休みなので、また連れて行くか。