あきらめ顔は早すぎる ― 2010年09月21日
保育園のプリントに、最近すぐに「無理。出来ない」という子供が多いと言う記事があった。それが、少しやってみて、難しいからと言うのではなく、全く何もしないうちから、いきなり「無理。出来ない」と即答するそうだ。うちの子たちも、やはり良く口にする。そんな時は、とりあえずやれ!とやらせてみる。チピラは好奇心旺盛なので、わりと何でもやりたがるが、ヨースティーは、お姉ちゃんがやってるとやりたがるが、自分一人ではなかなかやりたがらない。
とりあえずやってみて、うまく出来ることもあるし、出来ないこともある。いや、まだまだ上手く出来ないことの方が多い。うまくできた時は、出来て当然という誇らしげな笑顔。出来ないと、すぐに投げ出すこともあるが、こちらがヒントやちょっと手助けをしてやるとできたりする。その時も、出来なかった時の泣きそうな顔から、一転、やり遂げたという笑顔になる。また、自分なりに工夫して、ちょっと違うけどそれに近いものが出来たりすると、得意満面だ。
そんな風に、結果的に違ったものが出来上がっても、やり遂げたという達成感と自信。どうすれば、完成に近づけるかと工夫して考えることは、子供にとって大切だと思う。すぐにあきらめずやることで、またひとつランク・アップできる。簡単にあきらめて「無理。出来ない」と言うことは、自分の成長を妨げるだけだ。確かに、本人にはレベル的に無理なものもあるかもしれないが、じゃあどこまで出来るのか。どんな風にしたら、少しでも近づけるのかと試行錯誤しながら考えるプロセスが大切だと思う。それに、少しは努力する時間も必要だ。それ無しに出来るのは天才だけ。でも、なかなかやってくれないのが現実だな〜。
無理、出来ないと、そこでストップするんじゃなく、無理だけど、出来る方法はないかと言う風に、何でもトライして欲しい。出来ないとやらないは違うし、全く出来ないわけではない。遠回りしたっていい。完成の方法はひとつじゃないから。しかし、周りが即あきらめる子ばかりだと、やはり影響はあるだろうな。それに、親の方も、つい手を貸したり、過保護になったりする。昔だと、兄弟が多かったから、それほど子供に手をかけることも少なかっただろうが、今はひとりの子供に対して接する時間も多い。それはいい面もあるけど、そう言う悪い面も引き出しやすくなるんだろうな。これからいろいろな事が一人で出来る歳になってきたから、親も子離れが必要か・・・。
【追記】
もう少し大きくなると、今度は「めんどくさい」と言う言葉ですべてを投げ出そうとする。めんどくさいと言うことは、なんらやらない理由になっていないのだが、当然というように言われることが多い。確かに、めんどくさいことはめんどくさいが、めんどくさいことをめんどくさいと言ってめんどくさがっていては、よけいにめんどくさいことになりかねない。また、めんどくさいことをファッションのように捕らえているんじゃないかと思うこともある。めんどくさいことはかっこ悪くて、めんどくさいことをやらないのはカッコいいと。
などと、わかったようなことを言ってると、めんどくさい奴なんて言われるかもしれないな〜
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