ベティー・ブルー2007年08月12日

 暑い・・・今日も体温を超えている・・・。外に出ると日差しは熱線となり身体に突き刺さる。いつもより多くの光の粒子で身体が押されるのか、太陽と反対に身体が傾いている様な気さえする。せっかくつけたエアコンで涼んでいたいが、家の中にいるのは、やっぱりもったいないので、近くのカーディーラーの縁日に行った。縁日と言っても、ちゃちこいものだけど、かき氷に綿菓子、たこ焼きにフランクフルト、ヨーヨーすくいに釣りゲームと、広告の券を持って行けばタダ。ひとしきり遊んで、帰ろうかと思ったが、やっぱりもったいないので、そのままドライブ。

 広い田んぼの向こうには、緑鮮やかな山がよく見える。風が強いせいか、やけにくっきりとしている。景色は何処も太陽で溢れており、その密度の高い光が、家や車、川や木々を隅々まで照らすので、いつもよりハッキリと見えるのか。

 そのまま宇治田原を抜け信楽へ。山に入ると、密度の高い光は、密度の濃い影を作る。そのコントラストだけで充分涼しい。山の涼を味わいたいが、国道沿いには、車を停めるスペースもなく、通り過ぎる景色を眺めるだけで我慢する。

 帰って西瓜を食べた。ああ、よくぞ西瓜が夏のものであってくれたと、感謝の念さえ感じてしまう。甘さや上品さでは桃にかなわないけど、あのシャリシャリとした食感、冷たさと瑞々しさを閉じ込めるのに最適な細胞の結合具合は、お前本当に一人で進化したのか?と言いたくなってしまうほど夏だ。

 そしてあのじゃまな種。この種がなければ、どんなに楽に食べられるかと思うが、あれは一気に食べ切ってしまわないように、計算のうえ配置されているのである。そうでなければ、味わうこともなく、欲望にまかせてあっという間に食べてしまうだろう。ほとんど水分でも、ちゃんと考えているんだ。何とも憎いやつだ。最近はマンゴーに押され気味だが、マンゴーには真ん中にデ〜ンと波乗りの様な種があり、南国のおおらかさを感じさせるけど、その辺の気遣いがない。。日本の夏は西瓜無しではあり得ないな。

 日が暮れると南の空には木星が輝き、その下に蠍座のアンタレスが妖しく光る。今夜は、ペルセウス座流星群がよく見えるそうだ。ちょっと夜更かしして、願い事でも唱えてみるかな。

 そうそう、28日の皆既月食も見逃せないイベントだが、果たして当日憶えているだろうか。