こんなに小さかったっけ?2008年10月15日

 先日"計算力はあっても「量感」のない私たち"と言うニュース記事があった。最近の子供たちは、量や面積などの計算はできても、それが実際どのくらいかわかってないと言うことだそうだ。小学6年生で行われた全国テストで、それが顕著だったそうだが、その問題例が掲載してあった。

---以下引用---
皆さん、次の問題が解けますか。

●サッカーのペナルティエリアの面積は、次のどれに近いでしょうか。
(1)10坪 (2)50坪 (3)100坪 (4)200坪

正解は、(4)の200坪。

これは、『新しい算数研究』を発行する東洋館出版社・川田龍哉さんに出題された問題で、お恥ずかしながら、自分は間違えてしまった。
だが、実は、この問題、大人でもほとんど間違える問題だそうで、同時に、いまの子どもたちの「弱点」が浮き彫りにされるものでもあるらしい。

(後略)
---以上引用---

 なんだ?この問題??これが解けないくらいで、面積に対する量感が乏しいなんて因縁付けられても困ったもんだ。出題者は、サッカーのペナルティエリアと言うものが、世間の人に広く認知されている事柄だと思っているのか?百歩譲ってそれがわかっていたとして、ペナルティエリアは敵味方二つあるのだ。片方だけなのか?それとも両方足しての数字か??それを明記しないと、正答は得られんだろう!!

 出題者はこう言っている。「子どもの量感が育っていないのは、やはり生活体験が乏しくなっているからではないでしょうか。計算練習、ドリルなどに終始して、学習したことが生活とつながっていないということだと思います」確かにそう言う面はあるかもしれない。しかし、ペナルティエリアを実生活で見る事がそうそうあるのか?私は見た事無い。

 ただ、こうも言っている。「『○○平方キロメートルの森林が消失した』と言われてもピンときません。東京ドームいくつ分と言われた方がわかりやすい場合もありますが、東京ドームを知らない人にとっては、イメージできないでしょう」それがわかっているなら、なぜそんな問題を出した??だいたい、そう言う表現は「それくらい大きな規模なんですよ」ってことだけを言いたいのだ。東京ドーム=大きい。それの複数分=メチャメチャ大きい。そう、ビールの消費量が霞ヶ関ビルにすると××杯分でしたってのと同じ。すごくたくさんってことを言いたいだけで、正確な量感なんてそこには無い。

 まあ他にも、1kgの重さと同じものはどれとか、150平方センチメートルに近いものはどれとか言う問題も例で上がっていたので、上記のような問題だけではないだろうが、そんな事もわからないのかと言われているようで、なんか腹が立つ。それならお前は、電気屋に並んでいるテレビの大きさをズバリ当てられるのだな!と言ってやりたいのだった。