イモ掘り2008年10月22日

 先週の金曜日、保育園で芋掘りがあった。うちの近くは、ちょっと歩けば田畑が広がる田舎で、その一角に保育園が畑を借りて、サツマイモやタマネギなどを栽培している。そして年に何度か、園児たちによって収穫が行われる。帰りにはお芋のお土産を持ってかえってきた。

 同じ日、大阪でとんでもない芋掘りが行われたようだ。私はYou Tubeでニュース映像などを見たが、泣き叫ぶ園児の前で、無情にも行政代執行が行われていると言う、まるでゴヤの「5月3日」の絵を思い出させてくれるような映像だった。これに関しては、大阪府は無情だとか、保育園側は汚いとかいろいろ意見が分かれているが、私は橋下が弁護士時代から嫌いなので、どちらかと言うと保育園よりだ(笑)。ただ、北巣本保育園と第二京阪用地買収に関しては結構問題があるようで、大阪のテレビ番組がそれに関して特集を組んでいたのを、これまたYou Tubeで見た。

 それを見てみると、正直怖いな〜と言うのが感想だ。歩み寄りが無く、融通の利かない役所の、これぞお役所仕事と言うところに恐怖を憶えた。代替案など聞く耳持たず、国の一方的な都合で一般市民の生活まで脅かされる。立ち退きを拒否するのは、やはりゴネ得なのだろうか?永く住んでいた土地を追われる、生まれ育った町の環境が激変する。都市整備は必要な事かもしれないが、住民に対するケアはそれ以上に尽くす必要があるのではないかと思う。そんな事一人一人やっていてはいつまで経っても何もできないと思う人もいるかもしれないが、それでは交渉も何もあったものではない。

 しかし、さまざまな橋下知事の発言を見てみると、権力を手にして、逆らうものはみんな悪。言い方も下品に聞こえるのは私だけかな。