あふれる情報の玉拾い2009年01月20日

 先週、チピラがインフルエンザにかかった。木曜日の夕方に、しんどいと言い出し、熱が38度ちょっとあった。金曜日は、37度台に下がり、元気も出たが、夕方から再び熱が上がり始め、夜中には39.8度まで上がった。普段、結構高熱でも元気なのだが、今回は「しんどい」と水も飲まない。しんどくて寝られないようなので、解熱剤を使い寝させる。これはインフルエンザか?と思い、次の日小児科を受診。A型のインフルエンザだった。チピラもヨースティーも、予防接種を受けていない。去年受けに行こうとしたとき、二人とも熱を出してしまい、そのままだった。

 小児科で「普通インフルエンザにはタミフルを処方しますが、ニュース等で騒がれているので、気になる方には、普通の喉と鼻の薬だけにしますが、どうしますか?」と訊かれた。最初、タミフルは使わないつもりだった。しかし、チピラのあまりにぐったりした姿を見ると、少しでも楽になるならと処方してもらう。

 帰ってタミフルを飲ませ、一応ネットで検索してみると、出るわ出るわ、タミフルに関する不安な情報。ニュースにもなった異常行動始め、目を離した10分の間に、呼吸が止まって亡くなったとか、夜飲ませて朝起きたら冷たくなっていたとか、ほとんど毒薬のような書き方だ。39.5度くらいが続く高熱に関しても、安易に解熱剤を使うと、脳炎や脳症になりやすく、なった場合の死亡率は50%で、残り25%には脳障害が残ると言う記事も目立つ。しかし、あまり高熱が続くのも良く無い。普通38.5度を超えてぐったりしていたら解熱剤を使えと医者には言われている。

 いろいろな事が、すぐに調べられるネットはとても便利だ。しかし、信頼のおけるものかは誰も保証してくれない。自分で判断するしかないのだ。タミフルの場合も、医者は「一日二日早く治るくらいなので、少しでも気になる事があるなら、やめられた方がいいです」と言ってた。そう、選択するのは親なのだ。今回はタミフルを飲ませたが、前述のような記事を見たので、夜も気になって寝られない。それほど頻繁に起こる出来事なら、社会問題にもなるだろうが、やはりこういうときは最悪の事を考えてしまう。

 その日の夜、熱が40度を超えたので、その時点で解熱剤を投与した。二日ほど何も食べてないので、よほどお腹がすいてたのか、その日の晩は、結構普通に食事をとってくれた。それだけで安心だ。解熱剤が効き、その日の晩はよく眠ってくれた。でも、タミフル飲んでるうちは、不安も消えないので、気が気ではない。昨日から、なんとか熱も37度台に落ち着き、元気も出てきた。タミフルの服用もやめ、一安心。

 今回に限った事ではないが、ネットでの情報と言うのは、活字になってるだけで結構信頼してしまうところが多い。実際に子供の様子を診て、診断を下している医者の言う事の方が的確なんだろうが、リスクを避けたいがために、結果ありきでネット情報を鵜呑みにする事もままある。そう言う人も多いからか、医者も判断を患者に任せる事も多いような気もする。ネットでの質問箱など、専門家に訊いた方がいいんじゃないかってことに、素人が答えてるなんてのも多い。いや、ほとんどがそうか。玉石混淆の情報から有用なものを見つけるのは、先入観があるとなかなか安易な事ではない。ネットは便利だが、やはり信頼のおける人間関係作りが、情報を選択する上では大切なのかと思ったりした。

 土曜日に、ヨースティーを保育園に連れて行ったとき、先生に「インフルエンザ出てますか?」と訊くと、チピラのいる年中でA型が少し出ていると言うことだった。そう言う情報は、全く知らされてないので、困ったものだ。月曜日に行くと、チピラのクラスの先生が、急にインフルエンザが出始めたからと予防のためにマスクをしていた。しかし、子供たちはそのまま。特にインフルエンザが出たと言うアナウンスもない。そう言う事は、ひとりでも出たら注意を喚起するべき事ではないのか。園長に言っとかなきゃ。幸い、今の時点でヨースティーにも我々にも移ってないようだが、また保育園でもらって来る可能性は高い。ヨースティーだけでも、今から予防接種を受けさせるべきかな?

 今回チピラの病気だったので、日月と開催されたサイコキのイベントは行かなかった。去年も、ヨースティーの入院で、行くと言ってたイベントに行けなかったな。残念だけど、次のライブには応援に行くので、がんばって!