旅する年賀状2010年01月05日

 昨夜、激しい雷とともに、バラバラバラとヒョウが降ってきた。寅年でもヒョウ。雨も混じっていたので、すぐ溶けたが、ヒョウって雪が降るより寒さを感じるな。

 正月の楽しみに年賀状がある。メールなど、便利なツールのおかげで、年々出す人も減っているのだろうが、しつこく出している。住所を知っている人って、かなり親しいか、メールなど無かった時代からの付き合いの人がほとんどだ。逆に、ネットで知り合った人たちの中には、ブログなどでやり取りしたり、ライブなどで頻繁に会うのに、本名すら知らない人も多い。だから私が年賀状を出すのは、主に昔からの友人がほとんどだ。

 年賀状の内容は、子供がいる人は、うちも含めて、ほとんどが子供の写真だ。まず親は写っていない。だが、そう言う人たちに限って、本人は知ってても、その奥さんや旦那、子供には会った事が無い。だから「あ〜、あの子も大きくなったな〜」って感慨もほとんど無い(笑)でも「ほら!うちのかわいい子、見て見て」と言う気持ちは伝わってくる。それらの友人の子たちを見て「やっぱりうちが一番かわいい」(爆)なんて言う思いで、毎年せっせと子供の写真を送るのであった。

 メール・アドレスしか知らない人は、メールで新年の挨拶を送る。近年よく会う人たちは、ほとんどがこちらに属する。そう、年賀状を出す人って、本当に年に一度、年賀状でのやり取りしかしなくなった。どうしてますか?会いたいですねと書いて十数年。お互いに取り巻く環境、友人たちも変わり、年に一度、無事を確認するだけの道具と言うのも、ちょっと寂しい気もする。でも、十数年会ってなくても、今年もくれたと言う喜びのために、これからも出していきたい。

 さて、知らない人から毎年年賀状が届くと言う記事をあげていた人がいたが、うちには今年、差出人の抜けている年賀状が届いた。両面ともプリント。なぜか差出人だけ無い。年賀状だから、消印も無いので、どこからかもわからない。自筆で一言メッセージでもあれば、見当もつくが、それも無い。ただ、子供の写真でも、自分の作品でもなく、挨拶文と虎のイラストなので、たぶんあの人かな(笑)

 また、今日届いた一通に、郵便番号が「047-0031」と書いてあった。住所は宛名シールで、そちらに正確な郵便番号が書いてあったが、まず郵便番号欄の土地に行ってから、こちらに来たんだろうな。調べてみると、047-0031って小樽市色内だった。あれあれ、小樽まで旅してきたのか、こいつは。マップで調べると、おお!小樽市色内って、北方舞踏派の魚藍館があったとこじゃないか!

 私が魚藍館を尋ねたのは、もう15、6年前の元日だった。当時魚藍館は北方舞踏派も解散し、劇場から宿屋になっていた。会社の仲間と、札幌にスキー旅行の時に一泊した。元は銀行だったその建物は、一階表がオルゴール館。奥には、確か大金庫の名残があり、宿の入り口は横にあった。我々の部屋は、三階。と言うか屋根裏。はしご段を登っていくと、昔使った舞台道具類があり、その奥に四つほど部屋があった。厳冬の北海道で、木枠の窓にガラス一枚、毛布が二枚。すきま風が吹き込み、とても寒かった思い出がある(笑)当時管理人をしていた栗太郎さんも、今はこちらに戻っている。まだ営業しているんだろうか?いや、今あの設備で泊まる人はいないだろうな(笑)

 今年、まだ年賀状は出し切れていない(爆)住所録が出てこない。去年の年賀状見て、おおかた出したが、後数人。松の内までは許してちょうだい。