本番当日2005年09月24日

北大キャンパス。道は真っ直ぐ続く。校舎はどこ?
 今日は朝からいい天気。ホテルでの朝食は、4つのレストランから選べるが、その中の"Lilac"と言うコーヒーショップへ、敵情視察を兼ねて行くことにした。果たして、内容は・・・昨日の"Big Jug"と一緒じゃん。正規に支払うと、この朝食バイキング1900円だが、値段のわりに中身がう〜んである。ホテルのバイキングなんか、こんな物かな。Lilac恐るるに足らず。敵を喰うの意味で、ここでも食べた。しかし、昨夜のラーメンが熱すぎたのか舌が痛い。

 せっかく札幌に来たからと、オーナーを誘い散歩に出かける。ホテルからすぐの旧道庁を見学して、植物園へ。時間があれば、中に入って確認したいこともあったが、今回は断念。そのまま北大へ。広いキャンパスには、小川が流れ、近所の主婦たちがお弁当ランチをしている。うちの大学のキャンパスは、とても狭かったので、いかにも大学!って感じのここは、とてもうらやましい。ポプラ並木まで行き着けず、ホテルへ帰る。ホテルでは、マッキュさんが待っていてくれた。なんでも、このグランドホテルは、クイーンのメンバーが泊まったホテルで、当時出待ちをした懐かしいホテルだそうだ。ちなみに、我々は最初はパークホテルに泊まる予定だったが、出発前日に、オーバーブッキングとのことで、こちらのホテルに変更した。そのパークホテルは、フレディが泊まっていたホテルだそうだ。

 札幌美女たちと、軽くランチして会場へ。今回は、ギターを貸していただくことにしていたが、レッド・スペシャルまで置いてある。みんな持っているんだな〜。リハもそこそこに、徐々に人が集まってくる。さあ、本番だ。

WWRU at札幌2005年09月24日

頭はブライアン・メイと言うより、初期のニール・ショーンか?

連日の飲み過ぎでも、「飲み放題」となると卑しくなる自分が見えていたので、「健康コース」に変えてもらっていたが、セットリストを見ると、ほとんど前半で出番が終わる。飲み放題にしとけばよかったか・・・。

"WWRY(fast)"で、いよいよWWRU開演。ムライアンさんのレッド・スペシャルにjazzさんが歌う。場所は変わってもノリは同じ、WWRY! 言ってる間に、次は出番。"Death on two legs"。ギターはムライアンさん持参のブラッキーをお借りする。イントロを軽くJunさんと打ち合わせてスタート。それっぽく聞こえただろうか?続いて"Good-old fashioned lover boy"では、ピアノがドロたんに替わる。前日から上手く弾けるか心配してたけど、全然問題なし。MFCでおなじみのマッキュさんやアデリー・ペンギンさんもとっても上手かった。こうやって、みんなで演奏する楽しさを知ってもらえるとうれしいな。

"愛という名の欲望"の次は、またまた出番。"A kind of magic"。これが、演奏中に突然ディレイの電源が落ち、音が出なくなる。何度も踏み直すと、点いたり消えたり。アダプターの断線か?とりあえず曲中にディレイを外して復帰。何やってんだ?って思ったでしょうね、見てる方は。でも、そっちに気が行って、最後のソロはボロボロ。おまけに、何を考えたのか、ヴォーカルをとっていたMFCオーナーがマイクを私の股間に持ってくる。何だ〜?と思っていると、いきなりしゃがんで、マイクスタンドを足の間に入れようとした。ゲゲ!股間を直撃される!!と殺気を感じた私は、とても演奏どころではなく、その瞬間ギター止まってしまった。幸い思いとどまったようだが、私の方はリカバリーはならず。ゴメンね見てた人。後で聞くと、やはりそうしようと思ったらしい。クソ、絶対仕返ししてやる。

舞台横のカウンターで、心配そうな顔をしていたjazzさんも、この頃になると、表情にもゆとりが出てきた。

WWRU at札幌22005年09月24日

最後までお付き合いくださった方々、お疲れさまでした。
 「健康コース」のおかげで、あまり酔いは進まないが、マイク動かしたり、jazzさんのカンペ持ったり、置き場のないギター支えたりと、演奏以外のことがうまくいくか気になって仕方なかった。そんなことしていると、なぜか真ん中一番前の特等席になってしまった。後ろを見ると、楽しそうに話している人たち、踊りっぱなしのアデリー・ペンギンさん、座ってジッとステージを見ているみょうがさん、見方も色々。でも、みんなとても楽しそう。

 道Q生のヴォーカルで、ひときわ目を引いたのが、けんいちさん。英語のMCでまくしたてて、そのまま"ボーン・トゥ・ラブ・ユー"へ。はじめちゃんを喰おうかという勢いの熱唱でした。端っこで、ここだけ一生懸命ビデオを撮ってるお姉さんがいたので、特等席と替わってあげようかと近寄ると、シッシと手で追い払われた。

 本編も大詰めを迎え、大盛り上がり。緊張をほぐすために酒を飲み過ぎて、上手く演奏できないと言うわりに、上手かったはかせさんも、このあたりになると、いろんなネタ出したりちょっと怪しくなってきた。でも、はかせさん、バンドではベースだって言うから嫌になる。はじめちゃんが激しくアピールの中、Junさんから巻が入り"Tie Your Mother Down"へ。イントロのリフを弾き出すと、我に返ったはじめちゃんも激しく絡む。もう一本のギターはs@moさん。この人達の横では、ソロのスライド部分を、乾電池で演った小ネタなど、誰も気づくはずもなかった。

 何度か、大量のスモークで演奏者が見えないと言う、ジュリー状態になりながら、ラスト3曲へ。ここまで来れば、京都も札幌も一緒。大合唱で幕でした。それにしても、MFCピアノ隊のマッキュさん、アデリーさん、ドロたん、みんながんばったなあ。とても初めてのセッションとは思えませんでした。

 しばし休憩の後、アフター・セッション。最初は、本編でも活躍のギターシゲさん率いる、チープ・トリックのコピバン、チェック・トリップのミニライブ。観客はほぼ総立ちの大盛り上がり。曲が終わるごとに、あれやれ、これやれと曲名を勝手に叫ぶ。「今の曲は全部できる!」なんて大見得を切るが、酔っぱらいには通用しない。「アンコールもやらない!」って言ったけど、声がかかると、みんなで相談してやっちゃった。

 その後も、飛び入り飛び入りで、パープル、ツェッペリン、ビートルズetc.ここら辺は年齢の壁のため、今だ範疇ではないが、今後必修課題だと深く反省。午前1時過ぎ、ついに全編が終了した。

 あちこちで、名残惜しむ声。また来ます、また会いましょうね、ありがとう、ありがとうという声があちこちで聞こえる。みんな今日この場にいたこと、一緒に楽しみを分かち合ったことを喜んでいる。でもそれは、音楽の力だけではなく、jazzさん始め、準備をしてくれた人たち、毎回小物を用意して、雰囲気を盛り上げてくれるJunGreenさんなどの努力がなければ、これほどの成功には至らなかっただろう。中には、ありがとうございましたと声をかけたら、「ハンッ」と一瞥しただけで、ろくにあいさつもしてくれなかった人(達)もいたが、今回知り合った北海道の人たちは素晴らしい人ばかりでした。知り合ったかなりの人がQP公演に行くそうで、皆そこでの再開を約束してました。

 そして、らぐたいむを後にしたが、興奮さめやらぬ我々は、朝まで合コンするのでありました。その日の朝も、スッキリ晴れて、心もウキウキ。

ああ、合コンっていいな〜あ。


違うか。(完)