Eric Johnson2005年10月15日

彼のシグネイチャーモデルが、やっと日本でも発売です。でも、高くて買えません。
 エリック・ジョンソンのライブに行って来た。場所は心斎橋クアトロ。エリックジョンソンのライブは4度の来日中5回目。皆勤賞だ。

 知らない人は全く知らない、知ってる人もほとんどいないミュージシャンズ・ミュージシャン。今回もMFCオーナーと一緒に行きました。ところが、オーナーが突然の出張で、開演に間に合わず。もちろん外で待つわけもなく、一人でさっさと場所をとる。会場のクアトロは、初めて行ったけど、結構小さいな〜って印象。ステージ前はすでに人が3列ほどになっているので、4m程後ろのカウンターを陣取る。このカウンター2列あり、列ごとに段がついている。だから見やすい!場所はセンターよりやや下手よりのエリックのマイクと、上手のベースのマイクの間くらい。エリックはソロ弾くときに、必ずこの方向へ来るのだ。だからエリックを見るときは、上手寄りがベター!

 観客は、いつものように9割が野郎。8割がギター弾いているはず。女性は彼氏に連れられてというパターンだろう。ハンサムなのに女性ファンが増えないのは、プロモーション不足すぎ。でも、人気出て欲しいような、出て欲しくないような複雑な気分。隣は小学生の男の子を連れた親子連れ。男の子はギターを習っているのか、「今度ポール・ギルバートに会わせたろかて言われた。」なんて話してる。

 開演15分前になって、いつものギターテクのおじさんが機材のチェックとアンプのスイッチを入れに来た。開演予定7時ちょうどに始まる。エリックがギターを弾くたび、動くたび、背伸びをしてちょっとでも手元を見ようと人波が動く。私も昔は懸命に見たが、ある時はたと気がついた。見たって上手くならない。だからライブを楽しむようにしている。まあ、見えるに越したことはないけどね。

 曲などの紹介もいいけど、知らない人はつまらないので、エリック・ジョンソンがいかに素晴らしいかを書くことにしよう。彼の一番の特徴は、そのギターの音色にある。透き通ったクリーンサウンドから、甘く歪んだトーン、ピックで、指で、弦を弾く位置を変えたり、それらを駆使しながら、一曲の中にちりばめていく。一本のギターでこれほど音色が変わるのか?そしてクリーンな歌声も素晴らしい。

 じゃあ曲はどうなのかというと、ロックからカントリー、ジャジーなものとかなりレパートリーが広く、とても楽しめる。グラミー賞には3度ノミネートされ、うち一度は見事受賞している。グラミー賞=良い音楽というわけではないが、一つの指針にはなるだろう。

 ただ難点なのが、この人かなりの寡作家。理想の音色を追求するあまり、こだわりにこだわり過ぎ、ついつい発表のスパンが長くなる。バンドとしては75年頃に活動を開始したが、ソロとして78年にファーストアルバム"Seven Worlds"を録音。しかし、レコード会社とのトラブルで、幻となってしまった。新たに"Tones"を発表するのは86年。これがグラミーにノミネートされる。そして90年、"Ah Via Musicom"を発表。「遙かなるドーバー」がグラミーを受賞。後にこの曲は、アメリカで90年代ベスト・インストに選ばれる。96年に"Venus Isle"を発表。98年には幻のファースト"Seven Worlds"がリリースされる。そして今年、"Bloom"を発表した。その間、初代G3ギタリストとして、また、自身のバンドAlien Love Childのライブ盤などを発表(これもグラミーにノミネート)、ネット販売のみで、アルバムに入らなかった曲のCDなどを出したが、スタジオ盤だけ見ればわずか5枚。さあ、あなたもすぐに集めよう。でも、レコード屋へ走ってもダメ。まず置いてません。(ノヘ;)シクシク..取り寄せてもらうか、ネットで買いましょう。



とまあ、いっぱい書きすぎて読んでもらえないかな。