大津火山2006年02月21日

天変地異の前触れ?

先日大津プリンスホテル横の琵琶湖の岸へ遊びに行った。雪がチラホラ舞う寒い日だったが、着いた頃には晴れ間もちらりと見えていた。湖岸はだいぶ前に浜大津から瀬戸大橋の袂まで公園として整備され、広い芝生には家族連れも多い。遊歩道が自転車と一緒の部分がちょっと危ないが、狭い湖岸利用なので、仕方ないか。途中には三角屋根のドイツレストランがあり、天気の良い日にはテラスでペットと食事もできる。その並びには、同じ造りの無料休憩所がある。大きなガラス戸が付いた、開放的なところだ。ストーブもあり、こんな寒い日は、暖を取ったりおやつを食べたりするのにありがたい。

その無料休憩所には、寄贈された本がたくさん置いてあり、好きに読むことができる。娘に「機関車トーマス」と「やだもん」を読んでやる。5時になり、閉めるために管理人さんがやってきた。ちょっと話をして帰ろうとすると、娘が絵本を持って帰るときかない。いつも図書館で借りている感覚なのだろう。ここは違うと話しても、泣いてきかない。見かねた管理人さんが、「次回来るときに持ってきてくれればいいので、お貸ししますよ。」と言ってくれた。お礼を言ってそこを去る。娘は喜々として自転車のかごに借りた本を入れ、寒風の中チャカチャカこいでいった。

逢坂山のあたりに、黒い雪雲の向こうに夕焼けが見えた。普段はない黒い雲に反映してか、見慣れぬ紫色になっていた。まるで山の向こうで火山か何かが噴火しているみたい。寒い風、不気味な夕暮れの風景を見ながらも、人の親切に何か嬉しくなりながら帰路に就いた。