Heartrip〜One Night Band〜Cross Pointのライブに行ってきた。2006年05月02日

 去る4月23日、MojoWESTにHeartripのライブを観に行った。このバンドは、ザ・ノスタルジックスのマルチ・プレイヤー、ジャッキーさん所属のチューリップのコピーバンドで、今回が第一回目のライブだった。私がチューリップを好きだったことは、以前書いたが、バンドでやろうとは考えたことはなかった。いや、一緒にやってくれる人が他にいるのか?と言う思いがあったのだ。一昨年蕨市のHony Flashでのクイーン・セッションの参加者shud関西さんと言う人と、ひょんなことからチューリップの話になり、その時彼が、「僕もコピバンやってましたよ、検索すると、結構セミプロ級までいますよ。」と言うのを聞いて、へ〜っいるんや〜て思ったがそれっきりだった。

 Heartripのライブはまんきちさんのblogで知った。すぐに「こっ、これはblogという媒体を使った私へのメッセージだ!」と感じたが、うらやましさと悔しさで無視しておいた。しかし、観に行かないわけにはいかない。当日は女性和太鼓集団Coronも共演するという。Coronを観に行くというバレバレの理由を付けてMojoWESTへ行った。

 昼の12時ちょっと過ぎ、すでにCoronのステージは始まっていた。ドンドコドンドコ、心地よい太鼓が響き渡る。あれ?叩いているのは腰ミノ隊じゃないのか?最後は子供も参加でドンドコドンドコ。リズムだけで織りなすステージは、子供から大人まで楽しめるんだと再発見だった。しばし休憩の後、Heartripの登場。受付からの印象は「金かかってるな〜。」チケット、大小2種類のポスター、オフセット印刷の厚い3つ折りリーフレット、ステッカー、バスドラのヘッドのロゴとメジャークラスだ。後で聞いたら、色々な手を使い、それほどお金はかかってないとのこと。それにしてもこのバンドへの意気込みが感じられる。それは各人楽器も335、シンラインと本家と揃えているところからもうかがえた。

 オープニングは「輝く星」えっ?財津和夫の声そっくり!と思ったらSEだった・・・。「シューティング・スター」で始まったステージは「虹とスニーカーの頃」「心の旅」「サボテンの花」と言うヒット曲が続く。演奏はこなれていて当然だが、特筆すべきはコーラスの美しさ。さすが力を入れていると言うだけあって、素晴らしいコーラスワークだった。本家は財津と姫野の声質が違いすぎて、コーラスになるとたまに??な部分があるのだが、Heartripはそんなことはなかった。

 チューリップは大まかに分けると、オリジナル・メンバーの第一期、ベースとドラムが替わった第二期、オリジナル・メンバーは財津だけとなった第三期、再結成を繰り返している現在に分けられるが、Heartripのメンバーを見ると現在のチューリップに当てはまる。「I'm The Editor」「Someday, Somewhere」「光の輪」と続くところで、思いは第二期のライブを目指していると感じたが、メンバーの役割を見ても再結成のラインナップの方がしっくりくる。別に初期にこだわる必要は全くないしね。ただテーマを地球から宇宙に広げた第二期の感動的なライブは、ドラマーのタイプで結構違いが出ていたんだとHeartripを見て本家の分析までしてしまった。

 アンコールはおなじみ「銀の指輪」「夢中さ君に」。さすがにお決まりの「財津さ〜ん」コールはなかったが、今後は「ジャッキー」コールを布教していくのだろうか?次回ご要望なら、お申し付けください。茶色い声を飛ばしましょう。最後はお決まりの「魔法の黄色い靴」と思ったら再び「心の旅」だった。後で聞いたら、まだレパートリーにないそうだ。おいしいところは次回以降にってところかな。でも、知っている曲のオンパレードで、とても楽しいライブだった。惜しむらくは、レス・ポールが黒くなかったところくらいか・・・(嘘)

 厚かましく二次会にも参加させてもらった。そこでジャッキーさんに上に書いた質問に答えてもらったが、その話の途中で、「Heartrip」=「Heart Trip」=「心の旅」だと言うことに、初めて気づいた。ああああ・・・、ダメじゃん俺(ノヘ;)シクシク..

 Heartripを見た後、帰りたがるまんきちさんを強引に引き留め、BBAへOne Night BandとCross Pointを観に行った。

 One Night Bandは、ずっとBBAの一夜限りのセッションの名前だと思っており、ちゃんとしたバンドだと最近知った。噂によると、Jeff Beckよりジェフ・ベックらしいギターを弾く中村さんが中心とのこと。まんきちさんに、「爆音ですよ」と言われていたが、そうでもなかった。その日は抑えていたようだ。G二人とKey、B、Dと言う編成。ヴォーカルは全てドラマーがとっていた。そして、その噂のギターは、ウネウネとある時はチョーキングで、ある時はアームで自在に音程を作り出す独特の弾き方。ああ、ジェフ・ベックなんだ、と納得。今回はクラプトンのナンバーが多かったが、いつもはもっと弾きまくるらしい。ともあれ、あまり見ないタイプのギタリストで、う〜ん、勉強になった。

 Cross Pointは、先日ご一緒させていただいたが、今回はいつも客席で見ていた若い男の子ジュゴン君がギタリストとして参加していた。なんでも自らのレベルアップのためにmasuyanに師事し、Cross Pointで修行を始めたそうだ。若さと前向きな姿勢に天晴れ!それとノスタルのサリーさんがゲストだった。この時サリーさんからノスタルのレパートリーリストをいただいた。なんと109曲!よかったら出てくださいとの申し出、30日のライブには、前日にはじめちゃんナイトも控えており無理だが、その次は是非こちらからお願いしたいくらいだ。

 しかし、さすがにライブのはしごは疲れた・・・。まんきちさんもお付き合い、ありがとう。お疲れさまでした。その時は、日を改めてオールになるなんって、予想もしなかったのだった。