ルミナリエ2005年12月20日

月も出てきれい
 出張ついでに、家族でルミナリエを見に行った。ルミナリエは、阪神淡路大震災のあった年末に、暗い神戸を明るくしようと始められた光のイベント。去年か一昨年か、財政難からもう最後かと言われていたが、今年も行われた。これを真似たのか、同じ所がやっているのか、東京・丸の内でも「ミレナリオ」と言う、パチモンみたいな名前のものも登場している。

 私は2度目だが、家族は初めて。以前行ったときは、点灯の瞬間を見ようと早めに行ったが、これが恐ろしい人混み。点灯するまで前の列は動かないが、後ろからはどんどん人が来るので、時間が経つに連れぎゅうぎゅうとになる。点灯してしまえば人は流れるので、それ以降はあまり混雑した印象はないが、それまで1時間ちょっと苦しい思いをした経験がある。今回は子供も小さいので、時間をずらして行くことにした。

 まずは食事を神戸ハーバーランド・モザイクでする。が、こちらもルミナリエに負けないくらいのイルミネーション。街路樹は昔の青山通りのようだし、建物の大きな吹き抜けには、雨の滴のように光の粒が降り注ぐ。そして、広場には大きなツリー。それが青から緑、赤など色とりどりに変わっていく。娘は「きれいやな〜」とツリーの前で踊っていた。

 モザイク内のレストランからは、ポートタワーなどの建物が、これもライトアップされて雰囲気を盛り上げている。やっぱり神戸は違うな〜。食事の後外からポートタワーを望む。向こうには月が昇っていた。ただ、ハーバーランド自体は、三宮や元町から離れているせいか、店舗自体には活気がなかった。行くまでにもろくな標識が無く、周りも薄暗いので、本当にあるのか?と言う雰囲気だった。

 さて、メインのルミナリエに移動する。人も流れていて、快適。娘は朝から大阪、神戸と移動で疲れているのか、抱っこから離れない。光のアーチをくぐって行くと、広場のイルミネーションが見えてきた。「お城みたいやね〜、きれいやね〜。」と期待を膨らませて行こうとした瞬間、全てパッと消えた。9時半の消灯時間だったようだ。周りもどよめいている。警官が、交通規制解除するので歩道に上がるように、拡声器で歩行者を急かしている。まあ、あまりにもあっけない終わり方。今までの夢心地に、水をぶっかけられた感じ。もう少し演出できないものかね〜。残念ながら、広場のイルミネーションは来年に持ち越し。

 このルミナリエ、例年ならクリスマスの25日まで開催するが、今年は23日〜25日が金・土・日曜日と絶好の日程。とても混雑が予想されるので、22日で終わるそうだ。おかしくないか?確かに混雑して、事故などの危険は増えるかも知れないが、それなら普段の土日もやめちまえ!休日に人出が増えるのは当たり前だろ、それが嫌なら、主催者はもっと人が分散するように工夫をすべきじゃないか。なんて、勝手なことを考えてしまった。

 見に来る人のたぶん3分の1くらいは、点灯の瞬間を見に来ると考えられる。点灯は一日に一回だから、その時が込むのは当たり前。それなら点灯の回数を増やせば、それだけで人混みが緩和されるのでは?また、平日だけのイベントを行ない、休日客を取り込むとか、考えれば方法はあるはずだ。まあ、期間が短くなれば、逆に行こうという人も増えるのかも知れないが、私としては、なんかやる気がないように感じられる。まあ、やる気があれば、電飾を点滅させるようにしていただろうけど。あっ、そうしたら、よけいに人が動かなくなるか。