痛いけど気持ちいい!2006年09月13日

 日曜日は、区民運動会。学生の頃は、よく出ていたが、東京から実家に帰ってからは、とんとお誘いが来なかった。聞くと、お誘いは来ていたのだが、親が勝手に断っていたらしい。結婚して、実家近くのマンションに移ったときも、同じ町内だった。それからは、町内の人との関わりも大事なので、運動会やソフトボールにも、出来るだけ出るようにしていた。うちの町内は老人とガレージばかりなので、私でも若手として重宝されたのだった。

 今回引っ越しで、隣の町内会に所属することになった。引っ越して2週間。ご近所さんと親しくなる良いチャンスだ。きわめて友好的、かつ協力的にふるまおう。そう思っていたが、出てくださいと言われていた入場行進には、前日の夜更かしがたたり間に合わなかった。仕方がないので、町内会のテントへ行く・・・が・・・知ってる人はいない。もちろん、向こうもわかってくれない。先週引っ越しの挨拶に行ったご近所さんは・・・誰もいない。が、そこへ引っ越しの挨拶をしておいた町内会長さん発見。無事紹介してもらい、テントに入ることが出来た。

 天気は雲は多いが晴れ間もしっかりあり、時折日差しが照りつける。ちょうど良いくらいだ。さっそく「年齢別対抗リレーに出てください。」と言われる。これは、40代、30代、20代、10代と順番にリレー競争をする競技。その年代に該当者がいなければ、年代が上のものに限り出場することが出来る。予選を勝ち抜き、ラストを飾る花形種目だ。小学生の頃は韋駄天と言われたこの私、任せなさい!と言いたいところだが、最近移動時に両足が地面から離れることなど無くなってしまった。怪我だけはしないように、念入りにアップ。そして予選に。隣のコースは、この前までいた町内チームだった。見ると全員3−40代。「運動会終わってから引っ越してくれたら良かったのに〜。」などとジャブをかまされる。コースは、一週160〜170mのトラックを、半周ずつバトンを渡していく。スタート。フライングで仕切なおし。スタート。私は第3コース。第1コースと第2コースと3人並んでコーナーへ。コーナーでは3番手になった。抜いてやろうか、と思ったが、足が重くなってくる。ピッタリと後ろに付く作戦で、第2走者へバトンタッチ。あれよあれよという間に1位になり、終わってみれば、ぶっちぎりの予選1位通過。今年は棄権するチームが多く、次はプログラム最後にある決勝戦となった。次もがんばらねばと、景品のサラダ油を手に誓うのであった。会長メモの参加予定リストを見ると、「リレー、綱引き、玉入れ、水運び競争」に私の名前があった。フル出場かよ!足が持つだろうか?

 チピラは、「私も走るの。」と大張り切り。だが、参加資格が小学生以上がほとんど。今年も「幼児競争」と「親子三代リレー」くらいしか出られない。走る姿が、ピョコピョコかわいいので、もっと色々見たいが、しょうがない。その代わり、昼休みに友達とコースをくるくる走り回っていた。ヨースティーも、お姉ちゃんやおばちゃんに愛想振りまき、フラフラ歩いたり、抱っこしてもらったりしてご機嫌&楽ちん。前の町内で、おにぎりもらったりと、結構戦利品をせしめていた。

 午前中は、晴れ間の間に、時折ぱらぱらと雨が降ったが、ちょうど砂ぼこりが立たない程度に湿って、大した影響はなかった。午後になり、所々黒い雲が多くなってきた。風が強くなり、雲もどんどん流れている。それと共に筋肉痛が。特に太ももの表側。決勝走れるのか?それも数々の競技をこなした後で。そうしている間に、玉入れの召集がかかった。これも町対抗得点競技。30秒間投げるのだが、なかなか入らない。だいたいどこも20個前後。多いところで30個ちょっと。さあいくつ入れられるか。長いような短いような30秒が終わり、いよいよ数を数える。だが、かごの半分くらい入ってる?多いんちゃう??い〜ち、に〜い、さ〜ん・・・さ〜んじゅう、他のチームの玉はすでにない。さ〜んじゅきゅう、よ〜んじゅう!40??凄い、新記録だ。一同興奮、景品のティッシュを手にテントに帰った。

 すばらしい記録の出た玉入れの興奮もさめやらぬうち、綱引きの召集がかかった。集合場所で町内の人が「どうですか?」と聞いて来たので、「結構太ももに来てますね〜。」と答えると、「え!じゃあ、綱引きとか無理しないで、他の人と替わりましょう。」と急遽交代になった。たしかに、ここで力を使い果たすと、走れなくなる場合もあり得る。なので、力をリレーに温存しておくことになった。新入りだから優しくしてくれるのかな?と思ったりもしたが、よく考えると、今日40代以上で走れるのは私しかいない。そう、私が出ないと、リレーは棄権になる。だから、優しく扱ってくれたのだった。

 「エア・サロンパスした方がいいですよ。」と渡される。これは、スプレー式サロンパスのことで、決してサロンパスを貼るまねをすることではない。両足全体に噴く。クァ〜ッ、気持ちええ〜。一気に楽になり、ちょっと決勝いける気がしてきた。体をちょっと軽くしておこうと思い、一端家に帰る。だが、家までの7〜8分が長い!「やばいな〜、走れるかな〜。」。親子三代リレーに出るため、昼寝に帰ったチピラとおばあちゃんを呼びに行く。が、いつの間にか空はグレーの雲が一面に広がり、雨が本降りになってきた。「中止かな?」と心配するが、チピラがどうしても出たいというので、とりあえず会場へ。グランドでは、水運び競争が行われている。次は年齢別町対抗リレーの決勝だった。あれ?親子三代リレーが跳ばされてるぞ?どうやら、得点に関係ないものは跳ばされたらしい。

 そしてやってきた決勝戦。足はチリチリ痛むところがある。だが、やらねばならないのだ!決勝戦は、おもしろくするために、急遽半周だったのを一周回ることになった。小学生用の内回りとは言え、一周120〜130mはある。もつだろうか・・・。くじで第2コース。ヨーイ、でやっぱり誰かフライング。二度目にスタート!急に力入れて肉離れでもするとまずいので、やや控えめにダッシュしたので、5番手になってしまった。第二コーナーを回って、裏のストレート。ク〜ッと歯を食いしばり順位を維持。第三コーナから第四コーナーへ行くとき、2位を走っていた人がこけた!よっしゃ!巻き込まれないように、内側を上手くすり抜け、第二走者へバトンタッチ。ハァ〜、完走できた。だが、まだレースは終わっていない。第二走者、第三走者ともに、前を詰めるが、なかなか抜けない。4位のままアンカーに。ガンバレ若者!第二コーナーからストレート、グングン加速して一人抜く。ヨッシャー!そのまま第三コーナー入り口でもう一人抜いて2位に!!おお!!凄いぞ!残念ながらトップは抜けなかったが、怒濤の追い上げで見事2位になった。ああ、よかった。テントに帰ると、みんな大興奮。景品のしょうゆを分け合うのであった。

 決勝戦の終わりを待っていたかのように、雨が強くなってきた。残りは得点に関係ないアメ食い競争だが、中止になりいよいよ結果発表。うちの町内の成績は




見事総合優勝!だった。




 雨の上がった表彰式では、優勝旗や各競技のトロフィー、カップ、賞状など山盛り渡された。今までの町内では、全く縁がなかったので、こんなにもらえるのかとかなりの驚きだった。優勝旗には、平成になってからの優勝チーム名が書いてあるが、今度の町内、18回中9回優勝しているというかなりの強豪だった。家に帰り、シャワーを浴び一休み。あ〜、疲れた。明日はもっと足痛くなるだろうな。でも、体を動かしての疲れは心地良い。さあ、これから祝勝会だ・・・。