病院通い2006年12月02日

だいぶましにはなったが、まだ声がまともに出ない。咳も出るので、医者に行った。いつもすいているのに、シーズンだからか結構人がいた。それでも10分ほどで診察してもらう。治りかけではあるが、薬をもらう。あまり無理に声を出すと、ポリープができるので、あまり声は出さないようにと言われた。しかし、そうも言ってられない。朝はギャギャーいいながら子供を保育園に連れて行かなくてはいけないし。おまけに今日は、保育園に送って行く途中で、タクシーの運ちゃんと言い合いになるし。電話で話すと、聞こえにくいと大きい声になるしで、なかなか声を休める機会が無い。以前風邪でのどをやられた時は、4〜5年ほど高い声が出なかった。今回もそんな風にならなければいいけど。

そんな訳で、病院に行く機会が増えているのだが、若い頃はほとんど行ったことがなかった。もちろん入院などしたことが無い。高校生の時、自転車に乗っていて、車に7m跳ねとばされた時も、その日に退院し、二日後の修学旅行にも行ったくらいだ。でも、結構重症になった時が一度ある。スペインで交通事故にあった時だ。

1987年12月2日、午前3時半頃だから、正確には3日か。私は10月に、サラマンカからグラナダへ引っ越していた。サラマンカではホーム・ステイだったが、グラナダでは学生同士でアパートをシェアしていた。その日は友達のルーム・メイトの誕生日だったので、そこの家にお祝いに行き、車で送ってもらった。私は助手席に乗っていた。スペイン人って、石畳の細い道でもスピードを出す。そして大通りへ出て、交差点を左折(日本での右折)の為に一旦停止。対向車線からヘッド・ライトが近づいてくるな〜と思ったら、スルスルと車が交差点に入って行った。あっ!と思うと、みるみるライトが大きくなり、私の方へ向かってくる。そして次の瞬間、ものすごい衝撃とともに、車の中を体が跳ね回った。

しばらく呆然とシートに座っていた。車は180度向きを変え、中央分離帯近くまで飛ばされていた。乗っていた3人も無事のようで、もう外に出ている。パトカーも来ているようだ。右耳の上の辺りが熱いので触ってみると、血が出ていた。どうやら頭でドアのガラスを割ったようだ。足が痛いが歩ける。とりあえず、パトカーで病院へ連れて行ってもらった。頭の傷は、縫うほどでもなかった。各部レントゲンを撮って、写真を見ながら診察。何か注射をしているかと訊いている。何だ?辞書で調べると「破傷風」だった。そんなの、もう日本に無いぞと言うと、今日一回、三ヶ月後にまた一回、それから5年ごとに打てという紙をもらった。そしてレントゲンの結果は、左膝の皿が欠けていた。写真で見ても、丸い皿の下の方が割れている。入院だなと思ったら、今日は帰れという。そして、足を動かさないで、一週間後に来なさいと言われた。松葉杖は?と思ったが、スペインでは貸してくれないのか、朝の5時頃そのまま帰された。