ひな人形2007年02月25日

京都はお内裏様が向かって右、お雛様が左です。

飾ろうと思っていたひな人形を,やっと出した。親王飾りだが,結構場所を取るので,場所作りが大変だ。毛氈はヨースティーが引っ張らないように上に上げておいた。でも、気になるみたいで触りに行ってる。頼むから落とさないでくれ。チピラは朝から「お雛さんの歌を歌う」と歌っていた。ちょっと遅く出したから、長めに飾っておくかな。でも、実家では旧暦に合わせて出していたので、片付けるのはいつも4月に入ってからだったし、それでもいいか。

ひな人形の飾り付けは、京都はお内裏様が向かって右、お雛様を左に並べる。他の地域でも、大正以前はこの並びだったそうだ。で、もっと昔は、さらに逆だったとか。お内裏様が向かって左になったのは、昭和天皇がそれまでとは逆の並びで写真を撮ってから全国的に並び方が変わったとか。京都は昔ながらの並べ方を守っているようだ。

この右と左、調べてみると諸説あるようで面白い。かなり昔(歴史は苦手)、中国では右上位だったそうだ。だから、偉い人は右側に位置したそうだ。その後、なぜか左上位になり、それが日本に伝わって来た。その頃の並び方は、偉い人が左側に位置するようになる。京都のひな人形は、この頃の並び方にならっている。その後、再び右上位になったのは、西洋風にしたからとか。なるほど、結婚式の写真などは、新郎が向かって左だ。

言葉にも右上位の名残があるそうだ。「〜の右腕」とか「右に出るものはいない」とか「左前」、「左遷」などがそうらしい。そう言えば、子供の頃、頭のつむじが左巻きだと頭悪いなんて言ってたな〜。しかし、これらの言葉は、右上位になってから、すなわち昭和になってからできた言葉なんだろうか?もっと古いなら、左右逆でないとおかしいし。ちょっと腑に落ちないな。まあ、右京区、左京区の並びとか、ちょっと仕込んでおくと酒の席での豆知識になるので、そのくらいにしておこっと。

そうそう、ヨースティーの五月人形がないから、今年は小さい鯉のぼりでも買ってやろうかな。ほんと、二番目って損だ。